半券はロルバーンに貼っておく

俳優オタクで舞台オタク

2022年 Next to Normal感想ノート(2, 2幕の各曲感想)

こちらは 2022年 Next to Normal感想ノート(1, 1幕の各曲感想) の続きです。

mariasashowmustgoon.hatenablog.com

こっちもあっちも長いです!

2022年Next to Normalのネタバレを思いっきりしていますのでご注意ください。

まだ見ぬ再演を見る前の方がもしこの記事にたどり着いていたら、特にブラウザバック推奨です。

 

 

2幕

M18, Wish I Were Here

 うわあ!!!推しがスクラブ着てる!!!(初日の脳直感想)
 SNSで上げないつもりなのか、撮ってないのか不明ですが、スクラブを着た甲斐翔真の写真が見たいです。どうかお願いします。
 あのシーンの医者は「ゲイブ」なのかどうなのか問題もあると思いますが、Nチームの場合はダイアナが見ている幻想の中のゲイブなのかなと思いました。甲斐ゲイブはストレッチャーを捌けさせるギリギリまでダイアナを見つめているので・・・(海宝ゲイブはそのままストレッチャーを捌けさせていました)
 幻想の中でだけしか意気投合できないダイアナとナタリー、切ないですね。「電気につないで押すのスイッチ、いい気持ち」の振付のシンクロ率がよくてとても好きでした。

 

M19, Song of Forgetting

 ダイアナはどれくらい忘れてしまっていたんでしょうね…最初に「ダン?」と聞くときから、実はダンのことさえ忘れていて、ドクターから「ダンが迎えに来ますよ」と言っていたので名前がわかった、とか、そんなことであれば、それこそ「なんて治療・・・!」と言いたくなります。家に帰る、と言われた時に「ええ、でも」と答えたのも、その家にダンと自分が一緒に住んでいることさえ忘れていたのかなと思いました。
 屋比久ナタリーの「へぇ、いいかんじだね」と昆ナタリーの「へぇ・・・いい、かんじだね?」のニュアンスが結構違っていてびっくりしました。屋比久ナタリーは興味はそんなにない、くらいの雰囲気で、昆ナタリーは、本当に落ち着いているダイアナをみて、「治療が効いたんだね」という希望があるような印象でした。その分「なんて治療、医学の奇跡ね」の悲痛さが伝わってきます。

 

M20, Hey #1

 最初はマリファナ吸ったりナタリーが忌避するような行動をしていたヘンリーが、「やめたら?」というくらいにナタリーが壊れてしまっているというのがわかって(2幕最初にレッドブルで数種類の薬を流し込んでいますが、それがダイアナのECTの治療中ずっと続いていたんでしょうね・・・)、とても辛いシーンです。そして、大久保ヘンリーの「Hey」の言い方、バリエーション豊か過ぎて、大久保祥太郎くんさすがっす!!!という気持ち。繊細な演技が本当に上手いんですよね、いい役者さんです・・・
 チケットの差し出し方もAチームとNチームでまた違うんですよね、橋本ヘンリーは1枚とりだしてナタリーに渡そうとする、大久保ヘンリーは2枚取り出して一緒に行こう?と聞く。チケットの柄がN2Nのビジュアルの柄なのは芸が細かいですね。
 そういえば英語原文だと、ダンスパーティーの日は3月1日とのことです。2人が出会ったのは9月だと思われるので、半年経つのですね・・・半年でこの理解力、ヘンリーすごいな。さすが4つの授業でナタリーの後ろに座っていただけあります。

 

M21, Seconds and Years

 「記憶をなくすのはNormal」「知ったことかなにがNormal、長いことNormalじゃない」何度も見ているとこのNormalという言葉の軽薄さというか、なにがNormalか、みたいなことが頭をぐるぐるしてしまって、正直ドクターへの心象が悪くなるシーンでした。「まだ頭にありますかコンクリート」というセリフ、ずっと「コンフリクト*1(葛藤)」だと思っていました。Aチームみてコンクリートだと気づきました(大楽じゃねえか・・・)ECT前のダイアナは、ずっと頭にコンクリートが詰まっているような状況だったんですね。そりゃやってられないですよね・・・(低気圧時の頭痛持ちより)

 

M22, Better Than Before

 優しい曲調に対して、「新しい記憶に書き換える」というダンの言動に不快感を覚える曲でした。実はダンは、Song of Forgettingで既に記憶の書き換えを試しているんですよね、「この子(ナタリー)生まれて抱きしめた日」はないはずなんです、ダイアナはナタリーが生まれたとき抱きしめることができなかったとMake Up Your Mindで言っているので・・・
 幸せな過去に塗り替えるために、幸せな思い出の写真だけを見せるダンに対して、ナタリーはダイアナが起こした事件の新聞記事を見せ、それでダイアナは過去を思い出していく。あまりに皮肉ですよね。それに対して「思い出したんだねダイアナ!!」と嬉々とした声で歌う渡辺ダン。私個人的に、1幕はダイアナに振り回されるダンに肩入れしがちだったのですが、この曲から一気にダンに対して不快感・不信感を覚えるようになりました。ナタリーが取り出したオルゴールを隠すときの剣幕もそれまでの優しい渡辺ダンにしては酷く慌てて怖い顔をしていましたし・・・

 

M23, Aftershocks

 真っ黒のTシャツを着たゲイブの登場。2幕で「ゲイブ」として出てくるのはここが最初なんですよね。消された存在としてぼんやりとステージ上に浮かぶ姿が切ない。この時ダイアナは写真や思い出の品を見ていろんなことを思い出そうとしますが、ダンが意図的にゲイブに関するものを隠しているので思い出せるわけがないのです。それを上から見つめるゲイブ。「完全に僕は消されたけど、魂に一つ焼印残した」この歌詞がとても染みます。ゲイブの存在は、ECTによって消されてしまったダイアナの魂に付けられた焼印なのですよね・・・「悪魔追い出して時間稼ぎ」とゲイブ自身が歌うのも悲しいです。この後階段に座ってじっとダイアナを見つめているゲイブをHey #2の間もずっと見てしまっていました。

 

M24, Hey #2

 もうここの大久保ヘンリーの両手で手を振りながら「OK、Hey!」が最高にかわいいんですよね!!!実際ここはじっとゲイブのことばかり見たい気持ちがあるのですが(ダイアナの挙動をじっと見て、期待して、落胆するゲイブが最高に好きなので・・・)、この両手で手を振る大久保ヘンリーは絶対見る!!!と思って毎回オペラグラスをずらしていました。
 ナタリーの「あなた似てる、面倒くさいひとね」の「似てる」人について、誰なのか分からず*2、ずっと考えていたのですが、英語原文だと「You remind me of me(あなたを見てると私を思い出す)」となっていました。自分と似たもの同士だから、面倒臭い、ということを実感してしまうのでしょうか・・・それを踏まえると「僕をあきらめないで」というヘンリーの言葉、それは「僕を、そして自分自身を」ということなのかなと思います。
 なんとなく屋比久ナタリーより昆ナタリーのほうが諦めを感じるんですよね。その分この「僕をあきらめないで」が染みました。

 

M25, You Don't Know (Reprise)

 初日に見たダイアナの「むすこ?」の言い方に既視感を覚えていたのですが、スリル・ミーのラストシーンの「じゆう」*3に近いものを感じたのだと気づきました。安蘭ダイアナは割と「息子?」と発音していたのですが、望海ダイアナは発音が危ういような印象をうけました。むすこ、という単語の意味すら忘れてしまっているような、そんなイメージでした。
 そっと上手側で、ダンが隠していたはずのゲイブの思い出の品が入った段ボールをとりだしてくるゲイブ。1幕のI Dreamed A Danceの前でもダイアナはその中のものを取り出していたのですが、オルゴールを開けるまでは一体何なのか全くわかっていない様子。オルゴールとゲイブの結びつきの強さを感じます。よく泣く子だった、ということなので(病気の影響もあると思いますが)、夜泣きするたびに寝かしつけていた思い出が強いのかなと思いました。
 ちなみに段ボールの中に入っているおもちゃは、車のぬいぐるみ、飛行機のぬいぐるみ、輪っか型のガラガラは認識できました。他にもあったのかな・・・

 

M26, How Could I Ever Forget?

 ダイアナが開けたオルゴールに合わせてハミングしながら、ゆっくりとダイアナの肩を抱こうとするゲイブ。甲斐ゲイブはここで抱きしめようとする瞬間とても幸せそうな顔をして、ダンが来た瞬間少しにらむように後ろに下がるのが印象的でした。
 ダイアナがゲイブとの思い出を思い出した瞬間の甲斐ゲイブの喜びの表情、そしてゲイブが死んでしまったことをダイアナ思い出したときに、消えゆく彼の瞳の光。アミューズの俳優は本当に瞳のハイライトを消すのがうまいですね・・・?上手に移動しながら唇をしっかりと結びつつ涙を浮かべ、段ボールをのぞき込んでタオルを触る。そのタオルをダンが持ち上げた瞬間ゲイブも顔をあげるのですが、このタイミングでゲイブの涙がぽろっと落ちる回があって、私はその瞬間がたまらなく好きでした。ダンが持ち上げるタオルを触るゲイブ、この瞬間この二人の世界がつながったような印象も受けました。ダンがゲイブを忘れていないこと、それを感じ取ったゲイブはダイアナだけではなくダンにも影響を及ぼし始め、存在感を強め始めていたのだと思います。
 ちなみにですが、英語原文だとゲイブが死んだのは「Just 18 months old」とされているので、日本版の「8か月だった」とずれがあるんですよね。もしゲイブが18か月(1歳半)で亡くなっている場合、ダイアナはナタリーの妊娠中にゲイブを亡くしている可能性があるので、紐解きたい謎の一つです・・・

 

M27, It's Gonna Be Good (reprise)

 私、しばらく気づいていなかったのですが、ダイアナは1幕でも、そしてこの後もゲイブの名前を呼ぶことはないんですよね、ナタリーの名前は呼ぶけれど・・・現実にいないことを理解しながらも、心の拠り所としてすがっていた、自分の中にだけいる息子、もはやそれまでダイアナは彼の名前を呼ぶ必要さえなかったのでしょう。しかしここで彼女の中にいるゲイブも姿を消している。名前を知る必要があった。だから無理やり息子のことを忘れさせようとするダンに対して「名前」を教えるように迫るんですよね。
 そして壊されるオルゴール・・・日々オルゴールの重症度があがっていくので毎回直しているのか・・・?と思っていたら、兵庫公演のカーテンコールで何個もあることが明らかになったようで…ずっと小道具さんの負担を心配していたのでよかったです(?)

 

M28, Why Stay?/A Promise

 ダイアナとダン、ナタリーとヘンリーの関係性がオーバーラップする曲、とても好きです。A Promiseのダンが昔誓った約束の話をしている中、ヘンリーが現在進行形でナタリーに誓うという構成が不安でもあり希望でもあるような、そんな印象です。ダンもヘンリーも、相手のことを思う心が、愛があるからこその行動なのですが、ダンは特に空回りしてしまっているようにも見えます。ダイアナは記憶を消されてしまってダンに対する不信感があるので、それは正直当たり前なんですよね。
 一方ナタリーは不安定な状態だけれど、ヘンリーの存在があることで少し楽になれるように見えます。昔はダイアナもそうだったのでしょうか・・・正直妊娠したことがきっかけとなった結婚だったこと、「子供が生まれたとき全てに納得できた」というダイアナの発言からも、ダンを心の頼りにできたことはダイアナにはなかったのかもしれない、とも思ってしまいます。そう思うと、彼らの関係性はかぶるようでかぶらないんですよね・・・

 

M29, I'm Alive (reprise)

 少し顎を上げたような角度でダイアナを見つめて暗がりから現れる甲斐ゲイブ、堪らなく怖い。目があった瞬間に笑いながら取り乱すダイアナに近づく、ダイアナはこの時まだ彼の名前を思い出せないんでしょうね・・・「ナタリー!」と娘にすがる。ここでダイアナがナタリーを呼んだことは、ナタリーにとってはある種救いだったのではないかと思います。少なくともナタリーはダイアナの娘としてもはやInvisibleではなくなっているので・・・
 逆にダンにとってはあまりに酷な状況です。ダイアナがゲイブのことを思い出してしまい、さらに畳み掛けるようにダイアナとナタリーはダンの元を去っていく。ここの「ダイアナ!」「ナタリー!」の渡辺ダンの叫びが、回を追うごとに悲痛になっていってとても辛かったです・・・
 とはいえ当方は甲斐翔真くんのオタクなので、マウントを取るような余裕の表情からダンに詰め寄る迫力、2階からまるでこの家族の混乱を操るように動く甲斐ゲイブをみて毎回テンション爆上がりでした。ラストの咆哮とも思えるような「I’m Alive!」に打ち震えます。(そしてめっちゃいい蹴りでした、さすがっす)

 

M30, The Break

 ビッカビカに光る背景と、I’m Alive rep. から続くロック調の曲調。頭の中がごちゃごちゃになってしまうダイアナの心理状態とリンクしているように感じます。一方で引き続き2階上手側でダイアナを静かに見つめるゲイブが怖い。

 

M31, Make Up Your Mind / Catch Me I'm Falling (Reprise)

 ここはもうドクターへの不信感が強くなってしまう・・・いや確かに、後々ナタリーが言うように「勝手に治療をやめるなんてできない」はずです。しかしもうやらない、と決めるのはダイアナなんですよね。この時のドクターへの不信感の強まりは、曲の構成の影響もあると思います。ドクターに全く同じメロディラインを歌わせ続けることで、定型文のように受け取れる。さらに「ガイドラインに過ぎない」と言う言葉が浮き彫りになる気がします。ガイドライン、ここではある意味「Normal」の象徴なのかなと思います。全ての症例がその通りになるなんて、そんなはずはないわけで、「医学は完璧じゃない」。だからこそ続ける、と言うドクターと、他に方法があるはずだと言うダイアナ。その完璧ではない医学によって自分が壊れていく実感をしているダイアナは、他に活路を見出したいと思ったのでしょう。
 落ちていく、と歌うダイアナに対して「自由になる」とコーラスをいれるゲイブ。この自由とはゲイブにとっては何のための自由だったのでしょうか・・・

 

M32, Maybe(Next to Normal)

 3回目の観劇の時、このシーンでビッショビショに泣いてしまってマスクをダメにしました。3回目にしてやっと受け止めきれたシーンでした。ダイアナがやっと自分の人生がどんなものか、そしてナタリーに対する思いがどんなものか、しっかりと向き合えるようになります。「終わりなのかも」「疲れたのかも」と言った後ろ向きな歌詞の一方、ダイアナの表情はそれまでよりずっと晴れやかに見えます。「あなたもそうでしょう、似てるのよ」と言われるナタリー、きっとずっと、自分も母と似ている、だから母のようになってしまうかもしれない、そんな恐怖を覚え続けているのだと思います。でもきっとナタリーは、16年間ダイアナからのこの言葉達を待っていたのだと思います。消えて欲しいと思っていた、でもそうなることに怯えていた、とナタリーもダイアナに対して気持ちを伝えて昇華させていく。実際しっかり昇華できたのかはわかりません。でもダイアナとナタリーはしっかり向き合えたことで、この関係性は良い方向に進んだのだと思います。
 「普通の隣でいいのかも、そうよNext to Normal、それで十分」ここでタイトル回収でございます!私、タイトル回収がされる作品が結構好きなんですよね。しかし、タイトルでこんなに泣かされることになるとも思っていなかったので、毎回ここでいかに涙を堪えるかが勝負でした。ここで泣くと、この後のPerfect for You rep.からI Am the One rep.までずっと泣き続けることになるので・・・

 

M33, Hey 3 / Perfect for You (Reprise)

 青のタキシードと青のドレスのヘンリーとナタリー、「スターみたい」とヘンリーがナタリーに伝えますが、このシーン自体、夢みたいにロマンチックです。でもナタリーはダイアナのことでいっぱいいっぱい、やはり「自分も母みたいになってしまうかもしれない」という恐怖がどうしても付き纏う。それに対してヘンリーは「なればいいクレイジー、僕ら二人とも」「クレイジーはPerfect、失敗もPerfect」だと言います。このPerfectという言葉、ナタリーの意識的にとても大事なのだと思います。調和が取れている「完璧」なクラシックが好き、というナタリーに対して、調和がなくても完璧になれる、とヘンリーはナタリーに伝え続けている。二人が互いにとってのPerfectになれる、というのは、この作品中、本当に救いでした。
 大久保ヘンリーは取り乱す屋比久ナタリーの頬に手をやり落ち着かせるのに対して、橋本ヘンリーはバックハグで落ち着かせているんですよね。性格の違いが出ている・・・!!なんとなく、大久保ヘンリーは少し浮いているけど優しくて、変わり者同士のカップル、橋本ヘンリーはちょっとプレイボーイ寄りだけど実はずっとナタリーに恋していた、というイメージを勝手に持っています。

 

M34, So Anyway

 無言の渡辺ダンの、目の表情だけの演技が最高すぎる・・・!!!電気の消えたダイニングルームに一人座り動かず、ダイアナが出ていくのを何も言えずに茫然と見送るしか出来ないダン、一方晴れやかに歌い上げながら下手から上手に歩くダイアナ。この対比が切なくも美しく感じます。それまで特徴的な色の服を着ていなかったダンが濃い赤のシャツを着ているのも象徴的です。途中でゲイブが家の玄関とつながっているであろう部分に現れると、そのゲイブも初めて濃い赤のTシャツを着ている。初日、ダンとゲイブが全く同じ色を着ていることに身震いしたのが忘れられません・・・
 ダイアナが出ていくときの両ゲイブの違いも結構ありました。海宝ゲイブがダイアナにすがるように涙を浮かべて、彼女が出ていくのを顔で追っているのに対し、甲斐ゲイブは涙を堪えるようにじっとダイアナを見ていて、最後に彼女と目があい、その後ダイアナが目を逸らして出ていくと、ダイアナを追うことはなく視線を落とします。割と甲斐ゲイブはすでに(I’m Alive rep.くらいかなと思います)自分を見てもらう対象をダンに移行していたような印象がありました。

 

M35, I Am the One (reprise)

 渡辺ダンと甲斐ゲイブのシンクロ率凄まじい。なんとなくこの2人似てるんですよね、顔の作りとかは全然違うけど、笑った時に垂れる瞳とか、優しそうな声とか、まとった雰囲気とか。甲斐ゲイブ、望海ダイアナと渡辺ダンの息子であることがしっくりきすぎるので、それもまたこのシーンの良さにつながっていると思います。I’ve Beenでダンが「一人にするなよ」と言っている言葉へのアンサーにもなっているであろう、ゲイブの「一人にしない」という言葉、ダイアナについて行かずに、ダンのもとに残ったゲイブの父への思いはこの一言に尽きるかと思います。ダンはゲイブの名前を、愛称のゲイブだけでなく、「ガブリエル」としっかりと呼びます。初日が終わった後にフォロワーにガブリエルが死者を蘇らせる天使だということを聞いて天を仰ぎました・・・
 ダンが名前を呼んだ瞬間にふわりと「やあ、パパ」と安堵と幸福をないまぜにしたようにも見える笑顔を浮かべる甲斐ゲイブ、それを見て笑う渡辺ダン。ナタリーが帰ってきた瞬間にゲイブのことが見えなくなったようにダン瞳の光が落ちるのも素晴らしかったです。ここの大ちゃん本当に良かった。そしてゆっくりと気配を消していなくなるゲイブも美しくて、毎回最高すぎたシーンでした。

 

M36, Light

 「光を灯そう、光を」とナタリーが家のあかりを付け、今のところはダンとナタリーの二人で生きていこうと決意する。先ほどのI Am the One rep.でゲイブが言っていた「一人にしない」をナタリーがゲイブに代わって果たしてくれるのではないかと思いました。ダンは正しくなることを待ちすぎたのだと歌い、「正しさ」を目指して生きることがすべてではないと理解し始める。ダイアナも、生きていればなにか「幸せ」より確かなものを見つけられるはず、と歌う。この地道だけど一歩でも進めている実感のある歌詞が胸に刺さります。
 そしてナタリーの「安心して、あなたは私のお気に入りの問題なの」のセリフが最高すぎるんですよね・・・!ヘンリー&ナタリーカップルに幸あれ、と願うばかりです。そのあとの「Day after day♪」の音圧で毎回やられてました。屋比久ちゃんすっげぇ!
 あと屋比久ナタリーのケーキのろうそくがなかなか消えない事件が大好きです。(詳しくはこちらのツイートにて)大楽は自分で全部消せてましたね!よかった・・・
 ラストで全員が声を合わせて「光が」と歌うシーンで、後ろの照明が輝いているのが本当に素敵な演出でした。(甲斐ゲイブの話をすると、東京最初のほうでは高音のロングトーンで膝を曲げて力を入れるような体勢をとっていたのに徐々にそれがなくなっていって、短期間での著しい成長を実感しました。甲斐翔真、恐ろしい子・・・!)
 私はこの作品は決してただのハッピーエンドではないのだと思います。というか、エンドではないんですよね、彼らにとって、これからの、それぞれの一歩を踏み出したのだから。
 1幕終わりの小さな光は、この2幕のラストでしっかりと照らされたものとなったように感じます。その先がどんな行く先でも「どんな暗闇もいつか消える」という言葉に希望を託したいと思いました。


以上、2022年 Next to Normalの感想でございました。

 

終わりに

公演を通して、かなり重いストーリーでも毎回しっかりと考えながら見れていたのは、楽曲の力とキャストさんたちのレベルの高さでスムーズにストーリーに没入できたおかげだと思います。舞台セットが家の形になっていること(フレームとしてバラバラにみえるのがラストでピタッと形になる演出も大好きでした)、光の使い方、様々な要素がこの重たさのあるストーリーをしっかり支えていたなと感じました。

また、この作品は見る人の周辺環境、家庭状況、そして心身の状態によっても感想がガラっと変わりそうだなと思います。今までも様々な方の感想を拝見していましたが、そんな見方もあったのか!と驚くこともありましたし、私の今の状況ではそこまで考えられなかったな、と思うようなものも見かけました。言葉として正しいかは別として、そういった点でも、とても面白い舞台でした。

さて、またキャスト別感想は後日書きたいと思っています。その時はもうちょっと短くしたいです。
ここまで長文の拙い感想にお付き合いいただき、誠にありがとうございました!

 

参考文献とおまけ

英語歌詞への言及の際、参考にしたサイトはこちらです。

www.allmusicals.com

 

全然まとまってない私の甲斐ゲイブ関連叫び声まとめはこちら

min.togetter.com

 

*1:超余談ですが、甲斐翔真くんがアミューズ若手俳優によるファン感謝イベントのハンサムライブでバンド(Vo.甲斐翔真)を組んだ際のバンド名が「Conflict」でした

*2:ダイアナがヘンリーに「あなた誰かに似ている気がする、いくつ?」と聞くのはゲイブのことだと思うのですが、ナタリーはゲイブのことを知らない

*3:私が見たのは松岡私・山崎彼の組み合わせと成河私・福士彼の組み合わせでしたが、どちらの「私」も、「じゆう」の発音が「自由」とは少し違うものになっていたように感じました。

2022年 Next to Normal感想ノート(1, 1幕の各曲感想)

 

2022年 Next to Normal、無事完走、お疲れさまでした!
コロナ禍の影響で、他のカンパニーで中止、中断などが相次ぐ中、1か月強の公演期間で1度も止まることなく2チームとも完走されたこと、本当に奇跡といってよいと思います。
この作品は、今やる意義、意味があったミュージカルだったと実感しています。

もともとは推しが出る!!しかも海宝先生とWキャスト!!見るしかないぞ!?!?という気持ちでチケットを取っていましたが、結果としてこの作品自体の持つ力やメッセージに圧倒され続けることになった1か月となりました。
いまだにつかめていない部分もありますが、一旦このあたりで頭を整理させないと、いつかくるであろう再演のときに「私前回どう考えてたっけ?」が絶対発生すると思うので、備忘録的なものも兼ねますが、感想をここに記しておきたいと思います。

 

こちらの記事では1幕の感想のみ記載しています。

2幕はこちらです。どちらもとても長いのでご注意ください・・・

mariasashowmustgoon.hatenablog.com

 

※キャスト感想の記事も出来次第追記します。

 

正直ネタバレなしで書ける気が一切しないので、
(↓初日の私のツイート)

以下はすべてネタバレを含んでいます。閲覧注意!

もしまだ見ぬ再演を見る予定の方がこの記事に行き当たっていたら、ブラウザバック推奨です!!!

 

ネタバレ回避のためのワンクッション

www.tohostage.com

 

あらすじ

母、息子、娘、父親。普通に見える4人家族の朝の風景。

ダイアナの不自然な言動に、夫のダンは優しく愛情をもって接する。息子のゲイブとダイアナの会話は、ダンやナタリーの耳には届いていないように見える。ダイアナは長年、双極性障害を患っていた。娘のナタリーは親に反抗的で、クラスメートのヘンリーには家庭の悩みを打ち明けていた。

益々症状が悪化するダイアナのために、夫のダンは主治医を替えることにする。新任のドクター・マッデンはダイアナの病に寄り添い治療を進めていくが・・・。

(https://www.tohostage.com/ntn/より)

 

※注意

当方は甲斐翔真くんのオタクのため、感想がどうしてもそのあたり中心になります。また、Nチーム(望海さんチーム)は複数回、Aチームは愛知での大千秋楽を1回観たかたちなので、ほとんどがNチームの感想になるかと思います。しかしせっかく両チーム見れたので、各キャストの感想も別途まとめる予定です。

 

 

 

感想の前に、観劇前~初日の思い出

Next to Normalが再演されると聞いた際、周りのすすめもあり、絶対にネタバレを踏まないぞ!!と思った矢先に、あらすじだけだと思っていたどこかの記事で「ゲイブ」がダイアナにだけ見えている存在であることを知ってしまい、やらかした・・・と思っていました。その後は公式のページもできるだけ見ず、聞かず、それ以上のネタバレを踏むことなく初日を迎えることとなりました。

上記のネタバレで、ゲイブがとんでもなくキーパーソンになるということがわかっていたので、甲斐翔真のオタクとしては覚悟を決めなければ・・・という意識で臨みました。

すでに彼のクリスマスコンサートでI’m Aliveを聞いていたので、曲の予習はできているぞ!と思っていました。が。

甘かった・・・

とんでもないものを見てしまった気持ちでした。

 

1幕が終わった時点での疲労感が、既に2時間半みたくらいの重さ、6人しか出ていないのにこの情報量の多さはなんだ。曲も多いし、曲の中の歌詞も多い、ストーリーも重くのしかかり、体がびりびりする、そんな感覚を覚えました。ストーリーに対して音楽が軽快なストリングスメインであることが本当に救いでした。正直、ストレートプレイでみていたら私は耐えられなかっただろうな、と何度も思いました。

初日のカーテンコールで、甲斐翔真くんが「今まで(稽古中)は人と目が合わなくて孤独だったけど、お客様の目に触れることで孤独ではなくなった」というお話をされていたのが印象的でした。きっと各キャラクターそれぞれの悩みを抱えながらのお稽古だったのでしょう。

初日を見終わったとき、ああ、この作品が好きだ、チケット死に物狂いで取っておいてよかった、としみじみ思いました。そしてそのまま、ネタバレ回避のために買っていなかったサントラを買いました。公演期間のQOLめちゃくちゃ上がりました。皆様もぜひ・・・iTunesとかにもあります。

www.amazon.co.jp

というわけで本題ですが、せっかくなので、全曲の感想を書いていきます。Mの番号は便宜上サントラがある曲に付けています。

 

1幕

M1, Just Another Day

 舞台はグッドマン家のダイニング、大きなテーブルと4つの椅子、その一つに座って本を読んでいるダイアナ。ゲイブは朝帰りをして「待ってたの?」とダイアナに聞く。あまり素行のよくない息子を心配する母、という印象です。特に甲斐ゲイブは、バッグと鍵をテーブルに投げたりするし、もうすぐ18歳だ、というのがしっくりきます。いたずらっ子っぽい表情はするけれど、The 反抗期というわけでもなく、「ママのことは好きだけど過保護なのにはうんざり」というイメージでした。
 望海ダイアナと渡辺ダン、とてもお似合いで仲の良い夫婦、というイメージではじまるので、このあとが結構しんどくなります。笑 ナタリーに「お父さんとセックスしてくる」と言うダイアナのセリフ、気持ち悪さを感じましたね・・・ナタリーの「こんなときどう受け止める?」という歌から、割と頻繁にあることのように感じました。フォロワーとこの話をしたとき「これ児童虐待にあたるよ」と言っていたのがいまだに尾を引いております・・・
 そしてゲイブの「For Just Another Day♪」の第一声でやられます・・・それにナタリーの歌声もあわさるので、クリエの天井落ちるんちゃうか・・・と思いました。ミュージカル見に来た!という気分になれるのでこういうシーンが大好きです。
 家族全員のハモリが美しく、でも畳みかけるような歌い方にぐらぐらする、そんなシーンです。ダイアナがパンを床に並べ出すのを優しくとめようとする渡辺ダン、ドアのところで腕組み後方彼氏している甲斐ゲイブ、母の行動をこわごわと見つめる屋比久ナタリー・・・曲の終わり方も不穏です。(ここでゲイブの分のサンドイッチもダイアナは作っているのですが、持っていかれていないことに気づいて少し首をかしげるようなしぐさを見て、うぉ…となりました)

 

M2, Everything Else

 ピアノソナタのレッスンをしながらナタリーが歌う曲ですが、彼女の悲痛な叫びにひりひりします。「パラノイドな両親」と彼女がいうように、ナタリーにとってはダイアナだけが問題ではなく、ダンもその問題の一つだったのでしょう。普段の生活がクレイジーだから、調和がとれているクラシックを弾く。それが彼女の救いだったんだなと思います。そこに入ってくる、後々彼女の救いとなってくれるヘンリー・・・「ヘンリー!」「・・・ナタリー」「知ってる!」「なんか気持ち悪い」このやり取りがかわいくてしょうがない!!ちょうどいい距離感でいてくれるヘンリーにナタリーも心を許したのかな、と思います。

 

M3, Who Is Crazy/My Psychopharmacologist and I

 このシーンめちゃくちゃ好きでした!最後まで正しい歌詞の聞き取りができなかった気がするけど・・・笑 コーラス隊の振付、とても小㞍さん!!*1って感じでした。操り人形みたいな動きも不穏でよかったです。Nチームだと屋比久ナタリー、大久保ヘンリー、渡辺ダン、甲斐ゲイブの身長がきれいに階段になっていたのが、さらに作り物っぽくて好きでした。「どれが私のお気に入り?」部分でSound of MusicのMy Favorite Thingsのオマージュも入っていてミュオタは楽しかったです。薬の名前や副作用が軽妙に並べられているのが絶妙なバランス感覚でした。副作用の順番が全く覚えられなくて大変でした・・・
 性欲がないのは薬のせい、じきによくなるとドクターに言われ、「どうも御親切に、でも、車で夫が待っているんです」と、あたかも誘惑されたのを断るかのように返すダイアナのセリフがとても気持ち悪くて、好きでした。
 ダイアナの治療がうまくいっていないこと、ダンがそれに対して「自分も耐えている」と感じていることがあらわされていて、実際は重たい問題がずっとのしかかっていることがわかる曲です。

 

M4, Perfect for You

 大久保ヘンリーが好きすぎます・・・もうなんか、絶対ナタリーのこと大切にしてくれるじゃん、と思うばかりです。君にとっての「パーフェクト」になる、こんな素敵な告白聞いたことないな、としみじみ思います。大久保君のインスタライブ(兵庫公演終わり)で「Perfect for Youを翔真に歌ってほしい」と言っていたのを聞いて、「わたしも!!!!!!」と叫びました。推しに歌ってほしい曲が増えました。
 家の2階からその様子をみているダイアナとゲイブ、ダイアナはナタリーを見て何かショックを受けたような表情をしているんですよね、いつも思っていたのですが、この表情が謎でした。娘に彼氏ができたことがショックだったのか・・・?
 ダイアナがダンにプロポーズされたときの思い出と、ナタリーとヘンリーのやり取りがかぶる、「こんなの「狂ってる!」」「「それでもいいんだ」」というセリフがとても好きでした。狂っていてもよい、その末路が今のダイアナとダンなので、ナタリーとヘンリーはどうなってしまうのか、とも考えてしまいますね。
 この後でナタリーが家に戻って階段をかけあがるとき、屋比久ナタリーはうれしくて、にやけてしまうのをこらえるように唇をかんでいるのがめちゃくちゃかわいかったです。昆ナタリーはこらえられずにニヤニヤしていたように見えたのでそれもキュンとしました。

 

M5, I Miss the Mountains

 「懐かしい、生きていた日々」とダイアナが歌うこの曲、今はまるで生きている実感がないような言い方です。「山」というのも生きる実感、感覚が研ぎ澄まされることを概念的に表しているのかな、と思いました。
 穏やかで痛みさえない、文字として聞くと良いことのように思いますが、その痛みや感覚こそ生の実感で、それを忘れさせてしまう薬を捨てるという行為はダイアナにとって生きる術だったのでしょう。治療を続けても、やめても、死のリスクはある。そんな状況下で薬を捨てることで退路を断ち、ゲイブが「勇気があるね、捨てるべきだよ」とダイアナに声をかける。「お父さんはどう思うかしら」「なにも?気づかないさ」というセリフから、ダンが「治療内容」については無関心だった(のか、そこまで考慮できなかったのかは不明ですが)ことがわかります。
 あとこれはオタクの戯言ですが、ゴミ箱を抱える甲斐ゲイブ、さながらフットボール選手でした。(エアアメフトをする甲斐ホーマー*2を思い出すオタク)

 

M6, It's Gonna Be Good

 めちゃくちゃ明るい曲でパーン!と出る渡辺ダンの「It's Gonna Be Good♪」でいつもちょっとびっくりしてました。ダイアナが普段半月でさえ安定していることがないのか、とも思ってしまいます。妻とのセックス毎回最高らしいですが、それを取り立てるダンもちょっとアレなんですよね・・・このコーラスは子供組がやっていると大久保くんインライで明らかになったんですが、「F●ckin’ Play♪」っていうコーラスを子供たち(ゲイブ、ナタリー、ヘンリー)がやっているの最高に気持ち悪いですね(褒めてる)
 ヘンリーがグッドマン家にきてから、甲斐ゲイブの「ここにいるふり」がすさまじい。ダンがダイアナとナタリーの肩を抱いた、その横からにょきっと出てきてヘンリーに手を振ったり、ダイアナの作った料理を見て喜んだり、ダイニングに座って話しているふりをしたり、コップを持たないのに乾杯するふりをしたり、「誰かさんの誕生日よ」といわれてダイアナのところに行ってケーキをつまみぐいしようとしたり、「いないわ」とナタリーが言うまで、徹底的にそこにいるふりをするのが恐ろしくも切なかったです。

 

M7, He's Not Here

 ダンが息子はもう死んでしまって、いないのだとダイアナに訴えかける、そして観客に対しても種明かしをするような曲ですが、ここのダイアナの「そんなわけないでしょ、いるじゃない」といった表情も、ゲイブがさみしそうにダンをみつめるのも、ものすごくしんどい。しかしこのあとに「お二人に会えてよかったです」といえるヘンリー、いい子過ぎるしよくできた人間過ぎませんか???彼氏にしたい・・・

 

M8, You Don't Know

 望海ダイアナの爆発力がすさまじくて毎回体がびりびりしていました。椅子を倒したりひいたり、皿やカトラリーをなげたり、ダンは普段からこうやって癇癪を起こすダイアナをなだめてきたのか・・・と思ってしまうようなシーン。
 ダイアナがどんなものを抱えながら生きているのか、もちろんしっかりとわかるわけではないですが、感覚として「叫んでいるのに声が出てない、落ちているけれど地面が来ない」などの言葉で伝わってくるものがあります。個人的に、具合が悪い時に見る夢みたいだ、と思ったのですが、それを恒常的に感じているダイアナの苦悩を、ただ見ている、見守っている(治療内容についてはあまり理解していない)夫がわかるはずない、そう思ってしまうことも必然だと感じました。

 

M9, I Am the One

 前の曲で「あなたにはわからない」と突き放されてしまうダンですが、ダイアナと寄り添って治療にのぞんできた、ずっと一緒にいたのは自分だ、だから救えるのは自分だけだ、と述べる曲ですが、この途中から入ってくるゲイブが、とんでもなくかっこいいんですよ、余裕もあるし。(東京ラストから甲斐ゲイブが始めた「Heyパパ僕さ」で薬棚に肘おいているの余裕の表情過ぎて最高でしたね・・・)ここではダイアナはゲイブにすがっている、すがりたくなるんでしょうね。ダイアナの理想がゲイブに投影されていることをしっかり認識できるシーンだと思います。ここの両ゲイブ、ダイアナへの迫り方がまたちがうのですが(甲斐ゲイブは両手を握って目を合わせる、海宝ゲイブは手を頬にあてる)、どっちも甘やかでたまらないです。
 観劇前にトニー賞の動画で観たことがあった場面でしたが、その時からこの親子のべったり度というか、共依存感を覚えていたのですが、ネタバレ後に見るとまた味わいが違いました。Nチーム大楽での甲斐ゲイブの望海ダイアナの抱きしめ方がまるでキスシーンの前のように見えてびっくりしました。恋人みたいでした・・・

 

M10, Superboy and the Invisible Girl

 私が家で歌ってる率が異常に高い曲です。笑 リズム感が心地よいんですよね。一方、もうすでに死んでしまった兄にばかり意識を取られている母に対するナタリーのつらい心情がここで爆発していて、それに対して母が「あなたは誇りよPerfect Plan」と言うんですよね。英語原文だと「愛しているのよ」が「I love you as much as I can(できる限り愛している)」となっているんですが、その歌詞を知ったときにダイアナお前・・・!!!という気持ちになりました。ナタリーを愛することが「できない部分」、それはダイアナがゲイブに割り当てている愛情なのでしょう。
 兄は恋人、ヒーロー、プリンス、そして不死身で消えない、母の中にずっと生きている、それをナタリーは実感していた。そして実際「恋人、ヒーロー、プリンス」感満載の甲斐ゲイブ。ナタリーへのマウントを取るかのような激しいコーラスが印象的でした。あと甲斐ゲイブが柱に来るまでの助走が毎回伸びてたのが面白かったです。大楽はほぼ助走だった。

 

M11, I'm Alive

 毎回ゲイブ固定オペラグラスしておりました・・・甲斐翔真くんのクリスマスコンサートで聞いていたのと歌詞が違い、初日はびっくりしました。甲斐ゲイブのぬるぬる動く感じも、弾みをつけて動く感じもたまらなくて・・・縦横無尽にかけまわって「生きている!!!」というのをアピールし、ダンやナタリーに対しても自分がいつもそばにいるのだと、訴えるゲイブ、激しくて強くてかっこよくて大好きでした。
 あのシーンはダイアナの脳内でゲイブが暴れまわっているようにもみえますが、グッドマン家にとりついた亡霊のようにも見えます。ナタリーが母の薬を取り出して飲むのをあおるような甲斐ゲイブ、回を重ねるごとに屋比久ナタリーへの距離が近づいて行って恐怖でした。
 甲斐ゲイブはNo, No, No!で下に降りてきてダイアナに直接近づいて訴えるような感じでしたが、海宝ゲイブは2階からダイアナをそそのかすようなそんな印象がありました。甲斐ゲイブが梯子の3段目に飛び乗ってプラス2歩で2階に上るの、足の長さバグか???と思いました。ラストもダイアナに伸ばした手が長くて、もしかして大楽で届くんじゃないかと思いました。届かなかったです。

 

M12, Make Up Your Mind / Catch Me I'm Falling

 催眠療法に「かからない!」って言っているダイアナがかわいかったです。特に安蘭ダイアナは少女感強くてキュートにやってましたね、望海ダイアナはどっちかというといたずらっ子な感じです。(この辺りも甲斐ゲイブとのリンクがありますね・・・)
 ここのナタリーとヘンリーの話をするんですが、ヘンリーがナタリーに渡すのはピンクのガーベラなんですよね。当方繭期*3のオタクなのですぐに花言葉の話をしてしまうんですが、ガーベラの花言葉は「希望」で、ピンクのガーベラの場合は「思いやり」「崇高な愛」といったものもあります。ヘンリーがこのときナタリーに渡したのは希望であり、思いやりであり、愛なんですよね。リサイタルで混乱してしまったナタリーを救ったのもの、彼の思いやりと愛・・・ヘンリーが救い・・・
 ゲイブの高音コーラスが美しく響く一方、鬱と不安から抜け出せずに落ちてゆく感覚を覚えているダイアナは、ゲイブの部屋を片付ける決意をします。この時の甲斐ゲイブの驚きの表情、と去っていくときの落胆、切ないです。

 

M13, I Dreamed A Dance

 びっくりするほどかっこいいゲイブ!!!!白タキシードがびっくりするほどかっこよくて初日息をのみました。ダンスの型が貴族なんですよね甲斐ゲイブ。ここ海宝ゲイブだとなんとなく「プロムに来た息子」って感じなのですが、甲斐ゲイブはプリンスです。なんなら伯爵です。(フェルセン・・・)ダイアナに手を差し伸べるときに左手を背中に添えているのが、めちゃくちゃ貴族で大好きでした。あなたの踊りは素晴らしかった覚えがあるよ!!!*4
 ダイアナによりそったときの幸せそうな表情から、「独りぼっちね」と言われた後に表情を消して背中を向けるのがあまりに美しい動作で、この世のものじゃないみたいだ、と思いました。実際ゲイブはこの世のものではないのですが・・・

 

M14, There's a World

 あれ、ゲイブ、トート閣下か???甲斐翔真、ルドルフの前にトート閣下だったんか???
 ダイアナに寄り添い優しく死にいざなうゲイブ、完全に「エリザベート泣かないで」のトート閣下でした。切ない表情でシシィに寄り添っていた古川トートを思い出しました。
 こんなに甘くて優しい死が目の前にあって、それまで生きている実感さえなくなってしまっていたダイアナがそれを拒めるなんてことがあるのだろうか。
 甲斐ゲイブ、東京前半では優しく甘やかに笑いながらこの曲を歌っていたのですが、東京最終週からは、笑うのではなくダイアナに同調するようにさみしげな表情をうかべていました。また左手を優しくひっくり返す動作も、海宝ゲイブの場合右手だったのでびっくりしました。甲斐ゲイブは直接手を下すタイプで、海宝ゲイブは剃刀を右手に持たせたという感じでしょうか・・・

 

M15, I've Been

 血の付いた雑巾に気づいたのが2回目の観劇の時で、その時やっとダイアナがあの椅子の上で自傷行為をしたのか、と気づきました。ドクターとの会話で、ダンは取り乱すことなく対応していましたが、実際のところダイアナを失うことの恐怖と戦っていたのだなと思います。「一人を知らない、一人にするなよ」と、言い方の傲慢さはありますが、ダンの弱さはここにあるのだなと思います。

 

M16, Didn't I See This Movie?

 とっても楽しそうな甲斐ゲイブ!ダイアナがストレッチャーを叩いて「私のどこがおかしいの?!」と言ったときの驚いた表情も、ダイアナと呼吸を合わせてノリノリで動く甲斐ゲイブのいたずらっ子の表情もたまりませんでした。ストレッチャーを押すときに顎で「いっちゃえ!!」みたいなかんじでダイアナに指図する甲斐ゲイブがすごく好きです。Nチームの大楽で望海さんが「心に少年を飼っている」というお話をされていたのですが、このシーンはその少年が暴れていたのかなとも思います。それが甲斐ゲイブのやんちゃ感と合わさって、いたずらっ子が駄々をこねているようにも見えるシーンです。

 

M17, A Light in the Dark

 決意をしたダンと、その決意を感じて受けいれるダイアナ。愛があるからこその決心ですが、その背後にいるゲイブの瞳から光が落ちるので、否が応でも「光」という存在の尊さを感じる曲です。2幕ラストでもLightという曲が出てきますが、この曲の「Light」はあくまでも本当に灯したくらいの小さな光、どうしようもない闇から抜け出すためにつかむ小さな光を意味しているのだと思います。が、ダイアナにとっての光はそれまでゲイブだったわけですから、その光を捨てて別の光を掴もうとするさまは、ゲイブにとっては酷なことでしょう。(存在していないゲイブに使う言葉かどうかはちょっとわかりませんが)
 1幕ラストでダイアナが見つめているのは、ダンではなくゲイブだったように思います。

 

 

次の2幕感想に続きます。

*1:東宝・梅芸版ロミオ&ジュリエットの「死」のダンサーの振付をやられている小㞍健太さん

*2:ミュージカルOctoberSkyのホーマー・ヒッカム役

*3:TRUMPシリーズ、「Lilium」や「マリーゴールド」などの作品で花言葉への言及が多くみられる

*4:マリーアントワネットでのオルレアン公からフェルセンに投げかけられるセリフ

2021年ロミジュリ白盤モンタギューが好きという話

2021年5月から7月、依然として厳しいコロナ禍で、予定していた全公演を完走したミュージカル ロミオ&ジュリエット。東京公演終了から大阪公演開幕の休演期間に発表された2021年版のDVD発売には、正直驚きました。2013年初演のこの作品は、前回公演である2019年版が発売されるまで円盤化はされて来ていませんでした。主催側の、コロナ禍という緊急事態においてもできるだけ多くの人に作品を届けたいという「建前」と、劇場での収入だけでは正直厳しいという「本音」もあるのではないかと思いましたが・・・個人的に「大正解」を叩き出されたこの組み合わせでの円盤化を決めてくださった主催に、足を向けて寝られなくなってしまいました。

 

ここでは、ミュージカル ロミオ&ジュリエット2021年公演White ver.に収録される甲斐翔真、前田公輝、新里宏太演じるモンタギューの3人組について、考察含め、とにかく、私がものすごいこの3人の組み合わせのことを好きになってしまった!!という話になります。円盤発売記念にまとめておきました。発売楽しみ・・・

 

・はじめに:ロミジュリと私


私が初めて見たミュージカル版ロミジュリは2017年版で、ロミオ:古川雄大、ジュリエット:生田絵梨花、マーキューシオ:平間壮一 という組み合わせでした。ベンヴォーリオとティボルトは当時のWキャストさん両方拝見しました。まだ古川雄大にハマる前だったので、回数は2公演、今や大好きな女優さんとなった木下晴香ちゃんのデビューを見逃したことは本当に後悔しています。
2019年はすでに古川雄大のオタクだったので東京、愛知、大阪公演で9公演、全キャストさんを見ることができました。とにかく充実していました。
当時も、ベンヴォーリオ役だった木村達成に新たにはまったりして、ロミジュリは永遠に沼なのですが、2021年はまたちょっとワケが違いました。

2020年1月、甲斐翔真がミュージカルデビューしました。
それまでびっくりするくらいノーマークでした、アミューズの若手の中でも歌が上手いことは知っていましたが、(むしろ最推しである小関裕太の歌うまポジが彼に取られたりしてちょっと凹んでた)まさかここまでとは。デビューのデスミュで「なんかすごい子だったんだな」と思っていたら、RENTのロジャーがあまりのハマり役でリピチケに手を出し、MAのフェルセンで怒涛の歌唱力アップを見せつけられ、そして2021年4月のハンサムライブで沼落ち、推しはじめました。すごい1年でした。
ロミオ役が決まり、絶対に似合うじゃん、と思い、行けるだけチケットを取りました。
正直いつ始まっていつ終わってしまうのかわからないので、多めにチケットを取ったつもりでいました。結果として、全然足りませんでした。円盤があって良かった。

というわけで本題です。
2021年のロミジュリ、白盤のモンタギューの組み合わせが大好きです。

 

・新里マキュ

とにかく全部好きです。マーキューシオとして大好きな要素ばかりです。まずキャラデザの部分から、顔がいいしスタイルがいいしピンク髪で治安が悪いのも最高。ディーゼルのベルトがヴェローナにあるのは正直めちゃくちゃ笑いましたが、お手軽(金額は手軽ではないが)にマーキューシオとリンクコーデできるので良いです。
新里くん自体がどんな方かは、正直よくわかってないのですが、かなり陽気でフランクな人なんだなとSNS等を拝見して勝手に思っています。実は2019年にダイナミックコードという舞台で拝見していたのですが、正直その時のビジュアルはそこまで好きではなかったので・・・マキュのビジュアルがここまでどハマりするとは。やはり衣装とヘアメイクは大事・・・
そして本当に歌が上手い。マブの高音は聞いた時本当にびっくりしました。演技も上手で、なんていうか、マキュだな、という動き。平間マキュにちょっと近いなと思う時もあるけど、そこまで壊れてないし、怖さもそこまでない。あとは優しい。アルマとかに・・・(いや絶対アルマは新里マキュのこと好きだろって思っているんだけども。新里マキュが死んだ後のアルマよ・・・ロミオ死んだ時のアルマは呆然としてるけど、新里マキュが死んだ時は慟哭だもの・・・)
新里マキュは「いい子」なんだと思っています。お育ちも良い。でも大人が嫌いなのかなと。お辞儀しないし・・・その分仲間のことが大好きで、大好き!ということを隠さない。もともとは明るい子なんだと思います。キャピュレットのことは嫌いだしティボルトのことは殺したいくらい嫌いだけど、だからと言って舞踏会で寝首かくほどじゃない、からかってやろうくらいの気持ち。それより女の子と遊ぶ方が優先だし、ロミオも女の子引っ掛けて遊んでこいよくらいに思ってるから、ロミオが舞踏会で「出会っちゃったかも」みたいな顔をした時に、行ってこいよ!とでもいうように肩叩いちゃう。(それがキャピュレットの愛娘だとは思ってないけど)
実は、私の中でのマーキューシオ像は、2012年にロミオを佐藤健、ジュリエットを石原さとみがやっていた舞台版で、菅田将暉が演じていたマーキューシオなのですが(初めて見た舞台上でのマーキューシオだったもので、親みたいなものです)、雰囲気が似ているな、と思いました。かわいい顔、陽気なキャラクター、でも死の影がある、それがものすごく好みでした。

 

・前田ベン

前田ベン・・・My Bestベンヴォーリオが木村ベンなのですが、それに続くレベルのベンヴォーリオ来ちゃった、と思いました。お歌がとてもうまい、というわけではないけど、こう、演技がとにかく良い。でもミュージカルもボイトレもやったことないのにこの才能はどうした?イケコがカーテンコールのたびに推す理由がわかります。
前田ベン1幕がとにかくかわいいのなんの・・・ずっとニコニコしてるしモンタギューのこと大好きなんだなってすごく分かります。世界の王もマブも綺麗は汚いもすごく楽しそう・・・ロミオに絡むのも可愛くてマキュを諌める姿も愛嬌があって、ロミママにもひょうきんな対応をするし、今時っぽい若者(ただし喧嘩は強い)という感じ。それがいい・・・普通の明るいいい子・・・
それなのに2幕始まってから急に、自分が信じていたものが全て自分の手からこぼれ落ちていくのがありありとわかる。前田ベンは大きな演技はしないのですが、表情、首の動き、手の動き、足の進み方でものすごい自然に、緩やかな崩壊を思わせるような演技をしている。すごい、これがとにかくすごい・・・
私は甲斐ロミオ回でしか前田ベンを見たことがないのですが、甲斐ロミオの「街に噂が」は過去稀に見る能天気ぶりなので、それを見た時から「おかしい」と感じている前田ベンの様子、それを受けたマキュを見る前田ベンの様子、繊細だけどわかる、何かが壊れていくのをしっかり感じていて、でもどうすることもできないのが前田ベン・・・
マキュが自分の膝の上で死んでいくのを見て(そして死んだ瞬間膝を少し広げて首をカクン、と落とす技術最高すぎてわけがわからない)泣き叫ぶわけでもなく何か大きく行動するでもなく、それでも喪失感はしっかり伝わるからすごい。それが一番すごいのは霊廟なんですけど・・・ロミオに触れることができない前田ベンは(いやこれは味方ベンもなのだが)後ろ向いちゃう、それくらい、何もできない。自分の手を見て首を振る・・・すごい、すごい。その後もロミオの手とジュリエットの手を重ねて、お祈りすることしかできない。神父様に抱きしめられてやっと地に足がつくような、そんな、前田ベン・・・好きすぎて噛みしめる「・・・」の多用がすごいですねごめんなさい。

 

・甲斐ロミオ

もはや何から話したらいいのかよくわからないのですが、とにかく「ロミオじゃん」と思いました。それまで私が見ていた「ロミオ」はやっぱり古川ロミオで、「かっこいいヒーローだけど、どこか影のある、色っぽい青年」だったので、最初に甲斐ロミオが登場した時のふわふわ具合というか、陽の気というか、影?どこ!?色っぽさ?こんな純粋無垢な子に?!みたいな気持ちになってしまいました。(とはいえ、ジュリエットに出会ってから急に色気出る)そして、これは「好かれる男」の典型だな、とも。彼自身の性質もあると思うのですが、騙されやすくて人が良くて、誰にでも分け隔てなく愛を振りまける存在、というイメージが甲斐ロミオにはありました。
世界の王やマブの女王での、ベンヴォーリオやマーキューシオに対しての反応も可愛らしく、毎回等身大というか、年相応でいたずら好きな青年といった印象を残してくれるのですが、僕は怖いで一転、その陽の気に取り付いた「死」と対峙するようなイメージ。「陽の気」はジュリエットと出会ってからの甲斐ロミオにもしっかりと見られるのが本当に、好きでした。1幕、ずっと笑顔なんですよね。なんなら神父様にお願いするときも、辛さよりもジュリエットと出会えた喜びや、どうにかして結婚したい必死さ、という前向きな印象が強いです。
それは、2幕になってからも続き、逆に怖いくらいの印象に変わっていきます。顕著に出るのは「街に噂が」。みんなが必死に思いとどまらせようとロミオに訴えるけれど、驚くほど能天気に「愛することが名誉だ」「この愛がある限り生き続ける」などと笑顔で宣います。それを見たマーキューシオが「もう、終わりだ」というのも頷けてしまう。だって全然話が通じないのだから・・・
甲斐ロミオの見どころは、この「陽気ゆえの話の通じなさ」にあると思っています。基本、楽観的に生きてきたのでしょう。「死」に怯える瞬間はありつつ、愛や友情や親愛を疑うことなく信じている、そしてそれが、自らを滅ぼすとは思っていない。だからこそ、忠告をされていたのにも関わらずそれに裏切られたとき(マーキューシオやジュリエットの死と直面したとき)、それまでの陽の気が打ちひしがれ、一気に転落を見せる。両極端にふりつつ、ラストシーンでは「自らとジュリエットのハッピーエンド」に向かうため笑顔を見せる。ロミオの死を歌う笑顔の甲斐ロミオ、圧巻です。

 

・前田ベンと新里マキュと甲斐ロミオの相性がすごいっていう話


とにかくこの3人は明るい。みんな明るいモンタギュー。みんなの兄貴分の前田ベン、落ち着きのない真ん中っ子のロミオ、かわいい末っ子マキュ、だと思ってます。みんな壊れてないし、結構普通の子たちで、まっすぐ育っている印象があります。それはマキュも同じで、3人でいるときはただの遊び人、といった感じ。例のインスタ()に3人の写真めっちゃ上げてそうだし、マキュは自撮り大好きそうだしタグ付け名人っぽいし、ロミオはウィンクできないのがマキュのインスタでばれそうだし、ベンの隠し撮りとか変顔とかめっちゃありそうだし、そういう普通にいそうな仲良し3人組って感じがして、バランスがとてもいい。その関係性がロミオの行動で壊れていく2幕の「街に噂が」の地獄っぷりったら・・・本当に地獄です。
甲斐ロミオの場合、ジュリエットと出会うまで本気であの2人のことが一番だったと思うし、なんならジュリエットと出会ってからだって、彼女の次はマキュとベンだと思うわけです。でもどうやったって、ジュリエットに出会ってしまったからには逃れられない、だから2人もわかってくれると思ってた、だって今までだってそうだったから。甲斐ロミオ、そういうところあると思うんです、ずっと3人で一緒だったから、感情だって同じだって、みんなわかってくれるでしょ的なところが。そうじゃないと「街に噂が」であんな顔できないので・・・
新里マキュは優しいけど、キャピュレットは嫌いだし大人は嫌いなので、甲斐ロミオが純粋に好きだからと言って真正面から受け止められるほど優しくはない。だからこそあそこで落胆してしまう。前田ベンも普段ふわふわしちゃってる甲斐ロミオの態度にどうしたらいいかわからないし、ああこの世は地獄なのか・・・
それからの決闘・・・前田ベンの喧嘩の強さがすごいし、新里マキュはよく動く、とても動く、すごい軽く動く。それに対してデカさで全てをカバーしてきた甲斐ロミオ、攻撃のつもりがなくても押し返すだけでそれは攻撃と化してしまう・・・キャピュレットの人たちぶっ飛ぶ・・・この3人の決闘バランスがすごい。すごく良いので息を飲んでしまう。で、マキュの死です。新里マキュの死、最初見たときは全然死ななそう、とか思ってたけど、公演後半すごく良くなって・・・倒れる瞬間から壮絶だし、倒れた後のロミオに対する顔がすごく優しい。新里マキュは圧迫止血しようとする甲斐ロミオの手を引き剥がして握るのがとても良くて、この2人の組み合わせの時だけなんですこの引き剥がすやつ・・・
で、前田ベンも甲斐ロミオの止血に参加するので、3人が手を合わせることになるんですよ・・・すごいバランス。新里マキュはあまり動かないで死んでしまうので、ベンの方まで手が伸びないんだけど、それを何もできずに見ている前田ベンがかわいそうでしょうがない。それが前田ベンの繊細な演技にあっていているのもすごい。びしゃびしゃに泣いているロミオ、微笑んで死んでいくマキュ、何もできずに呆然とするベン。ここのバランスが本当に良い3人です。

とにかくこの3人の場合は「最強の3人組の転落」が見れるのが素晴らしいのです。(BGMは青春アミーゴ)ロミオがジュリエットに出会いさえしなければ、この3人は本当にヴェローナの覇者になっていたのだと思います。陽キャ3人の楽しい世界の王見てたはずなのに2幕始まったら地獄になってる、その対比がとんでもないのが白円盤組だと思います。
今まで自分の中でモンタギューの3人組に対して思っていたことが、この組み合わせで結構変わったというのもあって、個人的に大好きな組み合わせになりました。配信の日がそのまま収録になるのだとはわかってはいるけど、この日の組み合わせを選んでくれた主催に感謝です。本当にありがとうございます。

 

さて、発売が近づいているロミジュリ円盤。白盤、黒盤と2パターンで発売されます。結局私は2つとも予約してしまいました。(特典映像豪華すぎて抗えず・・・)今回の円盤、特にいろんな組み合わせが見れるのでおすすめです。

皆様もぜひ、ロミジュリの沼に浸かってくださいませ。(ダイマ

 

www.rj-2021.com

推しが野球することになったけど、ルールがわからんという友人たちへ

2021年7月20日におこなわれることになりましたACTORS LEAGUEですが

友人が無事当ててくれましたので、私も参戦が決定しました。

 

actors-league.com

 

 

今回は私の推しが出るわけではなかったので、ものすごい気軽な気持ちでいたら、

「推しはでるけど野球が全くわからん」

「野球のルールはなんとなくしか把握してない」

「ドームはライブでしか行ったことがない」

というオタクたちが多数いることを知りました。

 

これはもしや、G軍ファンの両親を持ち、幼少期を東京ドームと神宮球場で過ごした

私の出番なのでは?

 

ということで、資料を作りました。

身内向けに作っていたのですが、同じような人もいるだろうと思って公開しました。

 作りが荒いかと思いますが、気軽な気持ちで見てください。

 

 

 

この資料はあくまで

・超ざっくり、全然野球知らない人向け

・「俳優がやる野球」として必要そうなルール

・俳優のオタクが知っておいたほうがよさそうなところ

を、かいつまんでいるものになりますので、もっと詳しく知りたい人とかは、

資料内の参考文献のURLとか見てもらうとよいと思います。

 

あとはまじで、プロ野球楽しいので見てください。

私の推しは読売巨人軍坂本勇人です。(今ケガで2軍にいます)

 

物販でもろもろあったり既に話題性抜群なイベントですが

当日までに野球をちょっとでも知って楽しんでいただければと思います。

私が恋ブロで聞きたい曲たち2019〜ディズニー・映画編〜

こちらは「私が恋ブロで聞きたい曲たち2019 〜ミュージカル編〜 - 半券はロルバーンに貼っておく」から続く後編になります。前後共にかなり重めの内容ですので、お時間に余裕があるときにお目通し頂ければ幸いです。

 

さて早速ですが、こちらではディズニー系と映画系の、恋ブロでやって欲しい曲を以下より書き連ねます。ミュージカル系より少しメジャーな曲も多いかなと思います。まぁミュージカル系もかなりメジャーでしたが。

 

ディズニー系

やはりミュージカルアニメといえば、ディズニーは外せないですよね…過去もディズニーメドレーなんかもありましたし、最近は実写化も多いですし、多分今年もメドレーかなと思います。

アニメが中心ですが、まずはディズニーのミュージカルドラマから。

 

High School Musical

♪Work this out

-We can still save the summer if we work this out

HSMは有名な曲も多いですが、これは少しだけマイナーかもしれないです。2の最初の方のナンバー、夏休みにお金を稼ぐためにシャーペイの親の会社がやっているリゾートにみんなでバイトをしに行くのですが、規則規則とうるさい上司をどうにかやり過ごして金貯めて夏を楽しもうぜ!という曲なので、強くてかっこいい感じの曲です。キッチンのいろんなものを使ったガシャガシャ感のある雰囲気が最高なので是非。

歌詞は別として、OP感はあるかなと思います。HSMもメドレーで欲しいですね。

 

 

♪What time is it?

-What time is it? Summertime! School's out Scream and shout!

こちらもHSM2から。最初の曲です。夏休みになるといつも聞きたくなる曲でした。(大学時代めちゃかけてました) そのまま、夏休みになったよー!という曲です。

これこそOP曲感は強いですね。ただ、季節感がないです!笑

HSMは夏の曲ばかりなのでなかなか難しいですね…好きなんですけど…

 

 

♪Can I have  this dance?

-With every step together we just keep on getting better, so can I have this dance?

HSM3から、屋上でトロイとガブリエラがダンスを踊るシーンなのですが、HSMにしては珍しいワルツ曲です。3は卒業プロムの話がメインになるので、やっぱりダンスナンバーが素敵です。ただもうこの曲の、ラストで、雨が降るんですけど、それが最高なのでビデオクリップを是非見てください。気に入ってもらえたらDVDも安いのでAmazonで買ってください。

ダンスナンバーなのでできれば、ザックエフロンつながりでもあるので、三浦宏規を選抜したいです。

 

塔の上のラプンツェル

♪輝く未来

-ようやく巡り会えた大事な人

これも聞くだけで泣いてしまうシリーズなのですが、厄介なのがシンデレラ城のプロジェクションマッピングのプログラムの中にこの曲があることなんですよね、ディズニーランド夜いるだけで泣いてしまう。

男女デュエットなのでなかなか難しい気もするのですが、どうやら過去にやったというレポを見たので、期待を込めてこちらに。

 

♪自由への扉

-私のこんな暮らしいつまで続くの

これも聞いた時びっくりしましたね、なんか楽しそうに暮らしてると思ったら実は毎日同じでつまらない、って曲でした。これは正直しょこたんが歌った方を聞いて好きだ!って思ったのを覚えてます。しょこたん歌えるのにね…うーん。

ちょっとつまんなそうに「いつまでつーづーくのー」とか演技挟みながら歌ってくれるとかわいいなーと思います。可愛くやってくれる人にやってほしいな…

 

美女と野獣

♪ひとりぼっちの晩餐会

-ようこそ どうぞ 大事なお客様

言わずと知れた名曲。多分実写化されたディズニーミュージカルはやるのでは?と思うのです。成河さんも好きなのですが、歌詞はできれば、アニメバージョンがいいですね…フランス料理はサイコーさ!

 

♪強いぞガストン

-ステキな顎をしてるガストン!

単純に大好きです。もうガストンはルフゥと結婚すればいいのになってずっと思っています。ルフゥほどご機嫌取りのうまい部下がいたらガストン毎日楽しいでしょうに…なんで今ある幸せで満足しないんだろうな…光夫さんも好きだけどやっぱり歌詞はアニメのほうがいいな。

これはまぁ、正直無理だと思います。笑

 

ヘラクレス

♪Go the distance

-見つけてみせるさ僕の場所

ヘラクレスって、特に名曲揃いだと思っています。プリンセス系じゃないことと、相手役の女の子が悪女っぽいところもあって、あんまり目立って人気はないですが、多分ミュオタはみんな好きなやつだと思います。幅広いジャンルで名曲が多いのですごく安心して見れます。ハデス様も最高に可愛いので。Go the distanceは少年時代の曲で、キュンときます。藤井フミヤの方も割と好きです。

歌詞も相まって、若手俳優に歌って欲しいディズニー曲No.1って感じですね。

 

♪恋してるなんて言えない

-本当はね、I won't say I'm in love 

悪女っぽい女の子にも可愛いところはあるんですよ!!!と大きな声で叫びたい曲です。特に日本語で聞いて欲しい曲です。みんな!工藤静香のメグを聞いて!お願い!

ハマり役すぎていて本当にすごい、ここまでハマった芸能人枠キャストいたことある?ってレベルでメグはハマってます。可愛らしい曲なのにハスキーで本当にいいですよ。

というわけでハスキーボイスで「男なんてこりごり」ってしなを作って歌って欲しいです、ね、みうみう!

 

ノートルダムの鐘

♪罪の炎

-地獄の炎がお前を焼くぞ もしも私を求めぬならば

The best of ヤンデレ曲です。最高にヤンデレのフロロー、こんな気持ちのいい悪役あるかってレベルです。彼の正義はそのまま誰かの悪だったのです…ヤンデレって愛と美と背徳って感じでたまらないです。この曲この前井上芳雄さんが歌ってたのをWOWOWで聞いたのですが、びっくりするくらい良かったです。今まで私が聞いた芳雄さんの曲の中で一番好きでした。ありがとうございます、再発見しました…

ヤンデレ曲に誰か挑戦してくれないかなという気持ちです。暗い曲ですが…

 

○リトルマーメイド

♪Kiss the girl

-恥ずかしがり屋の男の子 キスして

リトルマーメイドは、アンダーザシーやパートオブユアワールドが目立って有名だけど、この曲とか、哀れな人々とか、他にも色々名曲があるのですが、、、恋ブロでやるというならこれをやって欲しいですね。

これはセバスチャン側とアリエル&エリック側に分かれてやって欲しくて、若手俳優がわちゃわちゃやっててほしい気持ちです…

 

 

○ライオンキング

♪王様になるのが待ちきれない

-僕は待ちきれない

この曲はディズニーランドのフィルハーマジックでやってるやつが好きですね。左を見ーて、次は右ーだ、光のなーか、僕が立てーばー!のところが好きです。

最近実写化もありましたし、そして何より数年前にみうみうが跡部様を控えながらこれを歌ったとのことなので、それこそ12月からの全国立海を控えたみうみう、ぜひリバイバルをば!

 

 

♪ハクナマタタ

-悩まずに生きることさ 俺たちのこの知識 ハクナマタタ

実写化したしやるでしょシリーズです!これは割と自信あります、やると思います。テニミュキャストも多いことですし、本家ティモンは三ツ矢さんですし!

やるとしたら四季版なのかアニメ版なのかが気になるところですね、四季版も「心配ないさー」で有名になっているので…個人的には「悩まずに生きることさ」の方が好きなのでアニメ版がいいなと思います。

 

 

○ムーラン

♪Reflection

-本当の私いつの日か 必ず映るいつの日か

凹んだ時に歌ってしまうナンバーです。だめね、なんのために生まれてきたの私、役に立たない娘…と突然鬱になりますが、自分らしさと向き合うことのできる曲です。何度も口ずさんできた曲なので思い入れがかなり激しいです。

思い入れが激しい分ちゃんと歌ってくれないとおこだよ!って感じの曲なので、正直なくてもいいかなと思います。笑 でもちゃんと歌ってくれたら座席で大号泣しているのは私です。

 

 

○ナイトメアビフォアクリスマス

♪This is halloween

-ハロウィンタウンこの町はパンプキンソングに大喝采

これは時期的にくるのでは、と思っているのだけれど、やるなら初日だけとかかなと思います。(そういう意味でいうとビートルジュース の曲とかもあるのかなとも思いましたが、難しいかな)余談ですがこの曲聴くとホーンテッドマンションに乗りたくなりますね…

被り物とかしながらこれ歌ってくれたらめっちゃ面白そうですね、初日だけの日替わりになってもやって欲しいなと思います。(初日行く方、よろしくお願いします)

 

 

 

映画系

最後はミュージカル映画!最近かなり流行っていますが、私も原点がミュージカル映画だったので、ここから生の舞台にハマる人が増えたらいいなと思います。

 

○ララランド

♪Another day of sun

-Another day has just begun It's another day of sun

映画館でこれを見た時、立ち上がって拍手したくなるくらいテンション上がりました。舞台だったらショウストップものの拍手が起こるやつです。家のテレビで見た時は一人でスタベしました。計算され尽くした演出とカメラワーク、役者さんたちの演技がもう、ビタァ!っと噛み合ったんだなと思うM1で、初っ端から感動です。ララランドはすごく好きですね…ハッピーエンドじゃないところも含めて好きです。何回見たかわからないです。

これは全員でガンガン歌ってほしいなと思います。OPにいいかもしれないですね!難しいけど!

 

♪City of stars

-City of stars Are you shining just for me?

作中重要な場面で流れるCity of stars、私はセブとミアが二人でピアノの前に座って歌ってるのが最高に好きで、ミアが笑いながら歌ってるのが愛らしくてたまらんのです。セブにとっての星はミアだったんだなと思いますね。切ない。

もし、恋ブロでやってくれるならセブのソロだけでもいいかなと思います!すごく沁みますよ。

 

 

オズの魔法使い

♪Somewhere over the rainbow

-Somewhere over the rainbow skies are blue

幼稚園の頃に見たオズの魔法使いの映画、これが私の原点です。この曲の時はセピア色の風景なのですか、この後ドロシーがオズの国に降り立つと、フルカラーの世界…その表現方法があまりに鮮烈で、今だにその時の衝撃は忘れられません、世界が変わったとはあの瞬間のことを言うんだなと思います。

これはちょっとアカペラっぽく始めて、その後伴奏入るみたいなやり方だとすごくカッコいいかなーと!

 

 

雨に唄えば

雨に唄えば

-What a glorious feeling I'm happy again

私なぜかディズニーで雨に降られるとこの曲歌いたくなるんですよね。ただ、作品を見たことはないです。サイレントとトーキーの時代の狭間のコメディだと言うことだけ、これも大学時代の付け焼き刃ですが…

この曲はどっちかというと私の最推し小関裕太に歌わせたい曲なんです、彼、梅雨生まれなので。そういう意味で若手俳優が歌っているのが見たいというかなり不純な動機です。

…よく考えたらこのブログ全部不純な動機なのでは…?まあいいか言うだけタダです。

 

○ウェストサイドストーリー

♪America

-Life is all right in America If you’re all white in America

ウェストサイドストーリーで好きなキャラはアニタです。そんなわけでこの選曲。アメリカという国の、というか、移民の闇の曲なんですけど、それよりもこのアップテンポなダンスが最高なんですよ!!!!ステアラ版があるのでそれは1回は行きたいです。ベルナルドは水田航生くんでいきたいですね…(未だに蒼井翔太がトニーなのが信じられないのですがマリアじゃなくて本当にトニーなのですか)

本当は激しい女性パートがあるので内藤大希くんとか法月くんとかがいたらいいんですけど、今回のメンバーだと激しく女性パート歌いこなせるタイプの子はいないのだろうか。

 

♪Maria

-Maria, I´ve just met a girl named Maria

ほとんどの歌詞がマリアになることで有名なこの曲ですが、メロディラインが流石なんですよねー、さすがですよバーンスタイン

これは次にも書くんだけど、Tonightとのメドレーみたいにするといいなーと思います、美しい旋律が続く、ロミジュリでいうバルコニーのシーンの曲たちなので…

 

 

♪Tonight

-Tonight, tonight There’s only you tonight  What you are, what you do, what you say

これがウェストサイドストーリーのバルコニーです。あらゆるロミジュリが好きなのでときめきしか感じないです…Tonightはやっぱりテンションが上がる曲ですね、だんだん盛り上がっていく感じが、さすがバーンスタイン!ありがとう!

ステアラ版もあるのでWSSは1つくらいは歌われるのではと思うので…待っています。

 

 

○スウィニートッド

♪By the sea

-By the sea, married nice and proper By the sea, bring along your chopper

これは私の欲望のままです。WSSの作詞家でもあるスティーブンソンドハイムは大学時代の研究対象だったので、最後にちゃんと論文を書いたミュージカル作品がこのスウィニートッドで、かつBy the seaなんですよね…

固いこと言い始めましたけど、とりあえずみてください。ヘレナボナムカーターがはちゃめちゃに可愛い恋するおばさんなので見てください。結構なトンチキ曲ですが、私は一体何を研究したんでしょうね…

かなり、かなり難曲且つ女性の曲なので普通に無理だと思いますが、言うだけはタダなので私の好きな曲を入れておきます。

 

 

大変長くなりましたが以上です。

完全に私が好きな曲を羅列しただけになりました。前後合わせて論文かなと思うくらいの文字数になってしまい自分でもドン引きしています。こんなところまできっちり全部読む人がいたら申し訳ないレベルです。貴重なお時間いただきありがとうございました。

 

以下、参考までにディズニー系と映画系をまとめたプレイリストを作りました。完全に自己満ですが、同じようなご趣味を持つ方は覗いてみてくださいませ。

 

恋ブロ本番まで後2ヶ月程度ですが、それまでいろんな曲を聴いて、これが聞きたい!と言うものを増やしていくのもいいかもしれませんね!皆様もお時間があれば、推しが好きな歌を歌っているのを想像して発信してみてください。もっといろんな人の声を聞きたいです!言うだけタダなので是非に!!

 

私が恋ブロで聞きたい曲たち2019 〜ミュージカル編〜

多くの俳優オタクと舞台オタクがチケット戦争に阿鼻叫喚となっている恋するブロードウェイ。私も阿鼻叫喚している一人なのですが、どうにか友人がとってくれたチケットがありまして、1回だけ行けることになりました。ありがたや…

 

恋ブロ、今回で6回目ということですが、私が恋ブロの存在を知ったのは、5回目の時で、それもすでに公演をしている時で行くことができませんでした。

次こそは…と思っていたらノスタルジックワンダーランド、通称ノスワンに変わっていました。ノスワンはちょろっとだけ通いました。内藤大希くんが日替わりゲストで出ていたので。内藤大希くんは私を舞台に引っ張る力があるんですよね…

その時から毎公演終わるごとにアンケートに、次回やってほしい曲、出てほしいキャスト、感想を書き続けました。とにかく恋ブロを見たい一心でした。

2018のノスワンのアンケートには「出てほしいキャスト:内海啓貴くん」と書いていたら無事に2019出てくれました。そして今回念願の恋ブロです。皆様も是非アンケート書きましょう、キャパ増やしてくださいって書きましょう絶対。私はオーチャードホールでやってほしい。

 

というわけで3年越しに恋ブロが行われるわけで、3年間恋ブロでやってほしい曲を黙々と溜め続けてきたのを放出してしまいたいと思います。ちなみに今年もアンケートの鬼になる予定です。

 

公式から出ている動画については各曲の下に入れましたが、良いものがなかったものは雑多に探して、一旦一番下に置いておいたプレイリストには加えておきました。気になる曲があった方はそちらから是非お探しくださいませー!

 

書き出してみると思ったよりかなり多くなってしまったので、前後編に分けることにしました。まずは、ミュージカル編です。

後編は「私が恋ブロで聞きたい曲たち2019〜ディズニー・映画編〜 - 半券はロルバーンに貼っておく」となります。

 

ミュージカル系

正統派、ミュージカル楽曲です。

今までの恋ブロでやった曲もいくつかあるのですが、単純に私が聞きたいものばかり書き出しています。答えあわせができるほど、やってもらえるといいのですが…

順番は、私が思いついた順なので特に意味はないですが、上の方は2018、2019のアンケートにも書いたものが多いです。

 

○ビリーエリオット

♪エレクトリシティ

-僕は電気、そう、電気

バレエダンサーを志す男の子の成長物語であるビリーエリオット(リトルダンサーという映画になっています)。ホリプロがはちゃめちゃに気合を入れて手がけた作品で、2020年再演となります。楽しみです。

何よりバレエダンサーを志す少年の物語ですから、きっと皆様ピンと来るはずですね、そうです三浦宏規くんです。

彼も前回の公演に来ていますし、いつかオールダービリー役に、、、なんて贅沢なことを考えております。が、今の彼には、ビリーがバレエの名門校に入学ための面接の際に歌うこの曲を是非やってほしいと思います。

 

 

モーツァルト

♪僕こそ音楽

-このままの僕を愛してほしい

天才作曲家モーツァルトの生涯を描くこの作品、ミュージカル俳優としての最推し古川雄大くんが昨年、主演であるヴォルフガング役を演じていました。

僕こそ音楽はヴォルフガングが自分のやりたい音楽のことを父からわかってもらえず、それでも自分自身を見てほしい、自分自身の音楽と向き合ってほしいと歌う名曲です。もう、大好きです。

そんなこの曲は、是非古川雄大のオタクとして名高い内海啓貴くんに歌ってほしいと思っています。アンケートがかなえば、きっと、と信じています。

 

 

エリザベート

♪闇が広がる

-人は何も見えない

言わずと知れた名作エリザベートですが、この曲もある意味若手俳優の登竜門です。エリザベートの息子である皇太子ルドルフが黄泉の帝王トート閣下から革命をそそのかされる歌です。(と説明すると味気なすぎてびっくりしますね)

以前テニミュ運動会のおみくじで、三浦宏規くんが楽屋でエリザベートの曲を歌っていたという話をしていた時は、次期ルドルフは君だ!!と思ったのですが、ちょうどその頃、彼はマリウスでした。

というわけで三浦宏規くんに歌ってほしい気持ちもありつつ、最近エリザを見に行って古川雄大オタクたちに感謝されまくっている内海啓貴くんにも歌ってほしいところですね。

 

 

♪最後のダンス

-最後に勝つのはこの俺さ

エリザベート、通称シシィと皇帝との結婚式に乱入したトート閣下がシシィに「今お前は皇帝と結婚したけど、お前は最後は俺のものだからな」と迫る曲です。ストーカーかな。

単純にこの曲が好きなんですよね…以前の恋ブロで大山真志さんがこれを歌っていたと聞いて度肝を抜きました。はー聞きたかった。

歌える人がいるのであれば是非とも。

 

○ロミオ&ジュリエット

♪世界の王

-俺たちの王は俺たちなんだ

また古川雄大シリーズで恐縮ですが、この曲も若手俳優の登竜門ですね…ロミオを筆頭とするモンタギューの若者たちが、「俺たちは誰にも支配されない」と歌い踊ります。私はベンヴォーリオと結婚したいです。

世界の王はなにより群舞がかっこいいので、是非みんなで踊ってほしいなと思います。

 

♪本当の俺じゃない

-俺が何をしても大人たちが仕向けたんだ

ジュリエットのいとこであるティボルトは、昔からキャピュレットの跡取りとしてモンタギューを憎むように育てられており、さらにミュージカル版のティボルトはジュリエットの方が好きという設定が追加されています。

そんな彼が昔は純粋にキャピュレットを、ジュリエットを守りたいと思っていたのに、今はモンタギューを倒すことばかり考えてしまうことに葛藤する歌です。この曲は高音でのフェイクが最高なのでフェイクがうまい人に歌ってほしいですね。渡辺大輔くんが歌うこのナンバーが私は一番好きです。

 

以下の動画は世界の王と本当の俺じゃないの歌唱披露です。

 

♪どうやって伝えよう

-あの時の俺たちは世界おさめる王だった

マキューシオが死に、ティボルトを殺したロミオは追放され、残されたベンヴォーリオはジュリエットが毒を飲んで死んだことを知ります。(本当は薬で眠っているだけですが。)

そのことをロミオに伝えることを決意する曲です。正直この曲は木村達成が一番うまいと思っていますが、この曲自体好きなので、どこかに入れてもらえると嬉しいな、と思います。

 

レミゼラブル

♪カフェ・ソング

-友よ、許せ、僕は生きている

今年三浦宏規くんが最年少マリウス役として出演したレミゼラブルですが、ちょうど彼の歌唱披露がカフェソングでしたね…

この曲は、革命によって散っていった同志たちを悼むマリウスの歌です。それこそ内藤大希のマリウスが好きすぎる私が「カフェソングはみうみうの方が好き」というほど三浦宏規くんが似合っているのですが…笑

ただせっかく「恋ブロ」なので私は立石俊樹くんに歌ってほしいと思います。声質があっていそうだなと。そしていつか本当にマリウスをやってほしいなと思っています…

 

 

♪夢破れて

-待ち続けてるわ、あの人の帰りを

コゼットの母であるファンティーヌが、美人であるがゆえに工場長に子持ちであることを妬まれ追い出され、絶望の末に歌う曲です。

この曲を三浦宏規くんに歌ってほしいなと思っています。というのもこの曲のメロディーラインの幸せと絶望のギャップが好きで、私自身が彼のマリウスの1幕の幸せな表情と2幕の絶望の表情のギャップがよかったなと思うからです。みうマリは1幕と2幕の絶妙なギャップがいいなと思います。あえてマリウスではない曲を是非に。

 

 

♪ABCカフェ〜民衆の歌

-新たに熱い命が始まる

革命のリーダーアンジョルラスが機運を高めるために歌う曲です。ここはカフェに入ってくる浮かれポンチ内藤マリウスが好きです。

アンジョルラスは内海啓貴くんにやってほしいというちょっとした野望がございます。アナスタシアで相葉裕樹くんとトリプルキャストだったりするので、もう、いけるんじゃね、、、って思ってます。

そして民衆の歌は全員で!いいですねー、ここで1幕終わりです。(終わりません)

 

 

○RENT 

♪What you own

-When you're dying in America at the end of millenium, You're not alone

思い入れがありすぎるんですよねRENT、なのでやってほしい曲が多いですが書きます。

What you ownは自分の生き方に迷うマークとロジャーが歌う爽やかなロックナンバー。舞台の二人が別の場所にいるのに拳を合わせているように見える演出が最高なので一度は生で見てください。

男の友情みたいなものがガツンとくる曲なので、男臭い感じにやってほしいですね…

 

♪I'll cover you

-Be my lover, and I'll cover you

最高に大好きなナンバー。コリンズと一瞬で恋に落ちたエンジェルとのデュエット曲。男前だけど可愛らしいエンジェルと頼りなく見えるけど包容力のあるコリンズのカップルが本当に幸せで…とまぁ、一応ここまでにしますね。

これは実はずっと言っていたのですが、三浦エンジェルで井阪コリンズが見たいと思っていました。しかし今回井阪郁巳くんは出演しないので、いつかやってくれるまで待ちます。

 

♪Take me or Leave me

-Take me for what I am, who I was meant to be

このキャットファイト曲も大好きです!私はRENTでかなり好きなキャラがモーリーンなのですが、ダメ女に尽くしてしまう(元)恋人たちの「Tango Maureen」も好きで、私はどうやらジョアンが振り回されているのが好きみたいです。

これもどこかで歌ってほしい気持ちが強いのですが、キャットファイトなので難しいかもしれないですね…

 

♪La Vie Bohéme

-We raise your glass You bet your ass to La Vie Bohéme

RENTの楽しい要素を全部詰め込んだみたいな曲です。偉人の名前や文化思想などをごちゃ混ぜにした歌詞も、カオスです。私はこの曲は手拍子してヒューヒュー言いながら見たい派です。

これは是非みんなでやってほしいですね!難しいところというか、セリフになるところは大変かと思うので掻い摘んででもいいです。笑

 

♪Seasons of love

-Measure in love Seasons of love

RENTでおそらく一番有名なナンバーですね。大学でミュージカルを勉強していたときに初めて聞き、授業で大号泣するという事態を引き起こした曲です。全員ラインアップになったときに鳥肌が立ちます。

これは過去の恋ブロでやったこともあるようなので、きっとやるのではないか、と思っています。

 

○Hairspray 

♪Good  morning baltimore

-The world's gonna wake up and see Baltimore and me

来年日本初演ということが決まって映画を見てどハマりしたやつです。それこそ大学の時に一回勉強していたのですがちゃんと見ておらず、あの時に見ていれば…と後悔したやつです。

HairsprayのM1となるのがこの曲、この曲でトレイシーがどんな子であるかが分かるので、M1としてめちゃくちゃに優秀ですね。

これも前に内藤大希くんが恋ブロで歌ったとのことだったので、Hairsprayメドレーをやってほしいと思っています。みうみうもいるし。

 

♪Ladies' choice

-I'm the ladies' choice

この曲は映画版でリンクが歌うソロナンバーです。舞台版のソロナンバー(後述)とは違いかなりアップナンバー且つ、歌詞が最高です。「僕は女の子達のお気に入り」みたいな感じです。もう、いうことないくらいザックエフロンが最高な曲です。

ミュージカルで歌われることがないのでできればこれをここで三浦リンクに歌ってほしいわけです…

 

It Takes Two

-I'm your king and You're my queen that no one else can come between

舞台版のリンクソロナンバーです。かなりしっとりしたラブソングで、Ladies' choiceのようなふてぶてしさもない曲です。笑

単純に僕のものになってよ、僕には君が必要だよ、という曲です。舞台版のリンクの曲優しいですね…

せっかくなのでこれも三浦リンクにフライングしてもらいたいなと思います。

 

♪Without love

-I'll be yours forever 'cause I never wanna be without love

この作品の中で一番好きなナンバーです。2組のカップルがそれぞれの牢屋から逃げ出そうとしながら愛を確認するという曲です。トレイシー、警察に捕まってますし、ペニーは親に軟禁されてます。訳がわかりませんね!

このナンバー、なによりも真面目系のペニーが急にガンガンに歌いだすところが最高です。ガンガンに歌ってほしいという理由で内海啓貴くんをペニーに当ててほしいです。笑

 

♪You can't stop the beat

-'Cause you can't stop the beat!

ラストナンバー大円団、超ハッピーな曲です。個人的に大好きなシーンがあって、映画版でペニーがシーウィードに迫っていくところを放送に撮られてるんですよね、それを見たペニーの親が失神するという、もう、ペニーへの好感度がだだ上がります。

これは歌もかなり難しいし、ダンスもあるので大変なのですが、過去恋ブロではヘトヘトのキャストにアンコール曲でこれをやらせたと聞きました。私たちもやらなきゃ…

 

 

○マイフェアレディ 

♪君住む街角

-幸せを感じるよ、君がそばにいれば

フレディのリアコなので、この曲を歌われるとみんな大好きになってしまう病気です。浮かれポンチでボンボンでお花持ってきちゃうフレディが大好きです。そんなわけで私はすぐに推しをフレディにしたがります。小関とか石賀とか…

そんなわけでどうにか誰が歌ってくれないか、私の推しくん候補たちよ…という気持ちです。

 

この曲、日本語のやつが芳雄さんのジャズのやつしかなくて、ダンディなおじさまが歌ってるやつをプレイリストに入れておきました。

 

♪だったらいいな

-そんな暮らしができたらいいな

映画のマイフェアレディを映画で見た時に、もうあんまりのイライザのかわいさに目が焼けるかと思ったものです。そして英語歌詞の、田舎訛りの「Lovely」が「ラベリー」になるのですが、もう、それこそがラブリーなのです…

これは日本語版だと神田沙也加ちゃんが個人的大正義の曲なのですが、これを可愛い男の子が歌ったらどうなんだろうという気持ちで入れました。

 

 

○1789

♪革命の兄弟

-いつか時代が変わったら肩を組みパリの街を歩こう

テニミュのオタクが当時大いに湧いたことであろう組み合わせ、加藤ロナン、古川ロベピ、渡辺デム…東宝版初演では私はただの小池徹平のオタクだったのでこのエモさをじかに味わうことができなかったのです。とてもとても悔やんでいます…

ということで、三浦ロナンと内海ロベピ、そしてとりあえずテニミュ縛りで中村くんの方がデムっぽいのでそこでお願いします。(としきがロベ様っぽいのは分かるんだけど古川TOあきよしに譲ってください)

 

○アナスタシア

♪My Petersburg

-Welcome to my Petersburg

来年3月に日本初演となるアナスタシア、今回ヒロインの相手役ディミトリに内海啓貴くんが抜擢されました。本当に、大抜擢だと思います、だって、トリプルの一人海宝くんだよ…

いくつか曲を聴いた中でディミトリの曲で一番好きだったのがこの曲。やっぱり明るくてリズミカルな曲が好きみたいです。

かなりリズムも音程も難しそうだけど、あきよし、これフライングでよろしくね、という気持ちです。

 

ピピン

♪Corner of the sky

-探すmy corner of the sky

去年のAAAで城田優くんが、今年のピピンに先駆けて歌った時に初めて聴いた曲です。もうものすごくよくて、ピピン行こう!と思っていたのですが、ピピンが完全にエリザと被りました。エリザ行ってたらピピンに行けませんでした。

以前の恋ブロで矢田ちゃんが歌ったようで、聞きたかったなあと思いますが、今年公演があった舞台の曲はやってくれるのでは?と思うので待っています。

 

 

○キンキーブーツ

♪Raise you up〜Just be

-落ちてても引き上げてあげる

やっぱりハッピーなラストナンバーは最高です。キンキーブーツのハッピーなナンバーが本当に大好きなのですが、これはダンスも楽しくて、知らないうちに覚えてました。そしてJust be…なりなさい、自分がなりたい人に、って歌詞でボロボロに泣かされます。

これは是非みんな踊れるようにしてやってほしいですね。手拍子してヒューヒュー言いたいです。客席降りも待ってます。

 

 

♪Everybody say yeah

-みんなでSay yeah!

これもはちゃめちゃハッピーな1幕ラスト曲です。ベルトコンベアのセットとエンジェルズちゃんたちの機敏な動きが、もう、舞台はナマモノですって感じがしてすごくテンションの上がるナンバーなのです。

セット再現は難しいかもしれないのですが、それこそメドレーとかにして入れてもらえるといいのかなと思いますね。

 

♪I'm not my father's son

-父さんが望んでた息子じゃない 無理だったの

ローラとチャーリーが自分の父親に望まれていた息子にはなれないという共通項について歌うナンバー。それまでずっと明るく楽しく強いローラだったのが、父親のことになると弱気になってしまうのがとてもつらくて、でも愛くるしい曲。

これも恋ブロで矢田ちゃんが歌ったことがあると聞きました…なんてこった、想像だけで完璧です。今年公演があったシリーズなので、誰かお願いします。

 

サンセット大通り

サンセット大通り

-Sunset Boulevard 狂ったこの道 嘘つきの溜まり場さ

来年公演があるシリーズですが、この曲は本当に耳に残る、作品自体を物語る曲なのですごく心に残っています。カッキーのダメ男ぶりを一生愛せるなと思いました…まぁカッキーすぐ作品で死ぬんですけど…なんなんでしょうねあの人の舞台での致死率。古川氏もそうなので私は多分舞台ですぐ死ぬ人が好きみたいです。

結構歌いこなすのが難しい曲ですが、これを歌い切ったらかっこいいなという理由で選抜です。過去法月くんが歌っていたようですね、聞きたかった…

 

 

○ブロードウェイと銃弾

♪I'm sitting on top of the world

-この世は僕のもの、思うままやっていける

浦井くんの歌唱披露が本当に素晴らしいので全世界の人に見てほしいと思っている曲です。英語版で調べるともっとダンディーな感じで歌っている人が多いのですが、このブロ銃のデイビッドはちょっとヘタレで可愛いやつなので浦井くんが世界一です。

まあそんな可愛い曲なので可愛げのある子にやってもらえればいいかなと思っています!あきよしとか!!!

 

 

ウィキッド

♪Defying Gravity(自由を求めて)

-誰にも止められない、自由を取り戻すの、恐れはしない

ウィキッドといえばこの曲なのですが、実際見に行った時の迫力といったらもう、それこそこれで1幕終わりなのですが、気圧されて立ち上がらなくなりました。後日濱田めぐみさんバージョンを聴いたらもう、音源だけでこの圧が出せるのかよと圧倒されました。

そんな圧が出せるような子がいたら是非歌ってほしいですね!(ハードルを上げていくスタイルです) 英語版も好きなのですが、こう、初めて触れたのが四季版なので、四季版がいいです。

 

○レディ・ベス

♪クールヘッド

-勝ち残るには情け無用 必要なのはクールな頭脳 A cool head

レディベスって割とトンチキ曲(褒めてる)が多くて、その中でもMAXトンチキだったクールヘッド。本当に今度こそ王子役だった古川雄大でございます。この瞬間だけオペラがすごい上がるという逸話のあるナンバーです。メアリー役の方が変わると歌詞も変わるという粋な感じの曲ですが、「年増を抱く方が気落ちする」とか「ベッドで燃えるのは若く綺麗なレディベス」とか言ってしまう美形を見れるだけで最高でした。

まあなかなか難しいとは思いますが、推し選抜なので許してください。多分あきよしは許してくれる。

 

○ディアエヴァンハンセン

♪Weaving though a window

-'Cause I tap, tap, tapping on the glass I'm weaving though a window

これは数年前のトニー賞受賞作ですが、このトニー賞のパフォーマンスが最高だったんです…

後ろに映し出される人の顔、それがエヴァンが見つめる行き交う人で、それこそが彼が抱える悩みで、窓の向こうから、もしかしたら誰かが手を振り返してくれるかもとかすかな希望を抱きながら手を振り続けるしかないもどかしさがグッときます。

いつか日本にも入ってくると思っている作品なのですか、この曲こそ、いい若手に歌わせたいなと思います。

 

ミュージカル系については以上です!

上記に入れられなかった動画も含めていかにまとめていますのでよければどうぞー!

 

 

ものすごく長くなってしまったので、前後に分けることにしました。

後半はディズニー系と映画系です。ミュージカル系よりも少し少ないですが、相変わらずゲキオモな感じですので、お時間があるときにどうぞ…!

LikeA room3から見る人向けのキャラクター紹介

LikeA room3のキャストが全て発表されましたね。

ファンが付いていそうなキャストだったので、LikeAの世界に突然放り込まれたら困惑するのでは?と思い、これを書いています。

まあ困惑していただいてあの世界観を一気に味わっていただくのも良いかもしれないので、一切前知識なしで見たいよ!って方はここでお戻りください。

 


余談ですが、私が初めてLikeAを見たきっかけは、内藤大希くんと三浦香さんがなんかのメディアで対談してて、それがLikeAについての記事で、面白そうだなーとLikeA room1(当時は無印でしたが)の初日チケット譲渡してもらったところから始まりまして。

不思議な世界観でキャラクターも魅力的で、歌もダンスも楽しくて小劇場でこれか、すごいな…内藤大希くんやっぱ好きだな…そしてアミュの若手(後の推し)歌えるじゃんすげえわ…と思ったものでした。

 

そんなわけでroom2には内藤大希くんは出ないと知りながら、普通にチケットを取りましたところ、アミュの若手、石賀和輝くんに劇的にはまってしまいまして、今に至ります。

room3、彼は出ませんが、room4ではきっと帰ってきてくれるので、それまでに仲間を増やしたいと思っています。

特に、room3、追加キャストに内海啓貴くんがいるわけですよ…サー氷の民たち、ぜひ見てくださいね…

急に新キャスト多くてCSL(Club Slazy、LikeAの制作スタッフはもともとCSLを手がけていたメンバーで、世界観も繋がりを感じる)もシリーズ3作品目は外からの人がいたし、そんな感じだろうか…と思う所存です。

 

というわけで、今までのサイトと今回のサイトは以下に貼ります。

 

 


 


 


あらすじはサイトに書いてあると思いますが、基本的に「ハイタイド」という街にある高級ホテル「ペルマネント」の話だということが分かれば、以下のキャラクター説明(と、蛇足かもしれないけど中の人の話)は通じるかと思います。

 


というわけで早速キャラクター紹介。

 


====================================

*凡例

☆キャラクター名(略称のアルファベット)

    演:キャスト

    キャラクターおよび中の人の説明

====================================

 


(文章内のr2、r3は作品のシリーズ番号であるroom2、room3を示します)

 

 

 

【ペルマネントの従業員】

☆BB

  演:辻凌志朗  (「辻」は一点しんにょう)

  ホテルペルマネントで働くバスボーイ(残飯係)

  制服は赤いブルゾン。口の悪いマイルドヤンキー。

  Bt、Ins、Kpとは幼馴染4人組。かつてはリーダー格

  仕事は嫌いだがペルマネントに誇りは持っている。

  普段はやる気が無さげだが、実は熱い男。

  中の人がバラードでもラップでもダウナーっぽくも

  オールマイティに歌える。この物語の主人公。

 


☆バトラー(Bt)

   演:石賀和輝

   ホテルペルマネントで働くバトラー(執事、お世話係)

   制服は緑のスーツ。普段から敬語のしっかり者。

   幼馴染の中では一番頭が良く、少しヘタレだったが

   今は一流のバトラー。ある日赤ん坊のムーを拾い、

   彼を育てている。いつもムーの乳母車を押している。

   ノーブルな雰囲気でOP曲(キャラ紹介曲)を歌う。

   中の人が関西人なので日替わりが強い。

 


☆インスペクター(Ins)

    演:SHUN

    ホテルペルマネントで働くインスペクター(修理係)

    制服は全身黒のつなぎ。重たい道具箱を持ち歩く。

    昔はBBとお笑い芸人を目指していた。クールで

    ミステリアス、ペルマネントの謎についていつも

    知りたがっている。ムーの面倒を割と見てくれる人

    中の人はラッパーでダンサー。

    ベル、ポーター、Mdとともに歌い踊る。

 


☆キーパー(Kp)

    演:中谷優心

    ホテルペルマネントで働くキーパー(掃除係)

    制服は水玉のジャケット。怖いものが苦手で普段

    からおどおどしがちで、昔からヘタレで夢見がち。

    マダム(♂)に誘われて一晩共にしてしまった

    苦い経験あり。Insは従兄弟で仲はあまり良くない

    らしい。中の人がすっっっごく歌うま。彼のソロは

    名曲揃い。今回も絶対ソロがあると思うので期待。

 


☆アッシャー(U)

    演:髙崎俊吾

    ホテルペルマネントのドアマン。超ナルシストで

    趣味は盗聴。ハイタイドの街の外からやってきた

    従業員でCRがペルマネントへやってきたときは

    ひっついてまわっていた。どうやらハイタイド

    街の秘密を知っているらしい。r2で大覚醒し、

    多分r3のキーマンとなる人。

    

 


☆FC

   演:平牧仁

   ホテルペルマネントのフィナンシャルコントローラー

   ペルマネントでは偉い人(のはず)。不思議な笑みを

   浮かべ、やけにテンションの高い謎の人。ハイタイド

   の秘密をおそらく知っている。部屋のピアノを

   弾きならしながら話す。中の人のピアノの腕は

   「控えめに言って上の中」(本人談)  このピアノが

   本当にすごいので、それだけで一見の価値あり。

 


☆メートルドーテル(Md)

   演:岩義人

   ホテルペルマネントのメートルドーテル(レストラン

   のトップ)。制服は黄色のジャケット。ペルマネント

   の偉い人が父親で、典型的ボンボン。かつてはMBの

   子分だった。Ptとは仲良し。プレミアムフロアにいる

   はずの父親に会えたことはなく、おそらく様々な謎を

  「一番知らない」人物。劇中かなり踊っている。

   あだ名はメートル、メーちゃん、ぼっちゃんなど。

 


☆キャプテンR(CR)

   演:内藤大希

   ロクザンという船上ホテルのバトラーだったが、

   ある嵐の日にロクザンは沈没、彼だけが生き残り、

   ハイタイドに流れ着いた。記憶喪失で自分が本当は

   何者なのか思い出すまではペルマネントでレベニュー

   マネージャーとして働くことになった。出演は

   一作目のみだが、謎に深く関わる人物。中の人が帝劇

   歌のうまさで一流なんだなと思わせられる。すごい。

 


☆ベル

   演:橋本有一郎

   ホテルペルマネントのベル。

   作中ではポーターとともにダンサー。

   中の人はゆるふわお兄さん。

 


☆ポーター

   演:今井稜

   ホテルペルマネントのポーター。

   作中ではベルとともにダンサー。

   Kpを惑わせるマダム役も彼。曰く「女を入れる」。

 


ハイタイドの住民】

マーマレードボーイ(MB)

   演:鎌苅健太

   ハイタイドのパン屋。ペルマネントにバゲット

   卸している。かつてはハイタイドの街を牛耳る悪ガキ

   で、幼馴染4人組を騙して金を巻き上げたり、子分

   として使えなくなったMdを海に落とそうとしたこと

   がある下衆だった。今は一応FCの監視下、パン屋兼

   何かの見張りをしているらしい。子供が10人以上

   いる。日替わり笑ってはいけない豆知識の鬼。

 


☆プチ(Pt)

   演:齋藤健

   ハイタイド観光課の職員。かつては仲良しのMdと

   ともにMBの子分で、「エンジェルツインズ」と

   呼ばれ、詐欺の片棒を担がされていた。

   ハイタイドの海に落ちたことがあり、その時に

   この街の秘密を知ってしまった。海に落ちたところを

   FCに助けられ、観光課の仕事を勧められた。

   純粋だが毒舌。

 

 

 

以上、今までの作品で登場した人物になります。

今回の追加キャストは3人で、香盤順は以下。

 


☆BB: 辻凌志朗  (「辻」は一点しんにょう)

☆Ins: SHUN

☆Kp: 中谷優心

☆U: 髙﨑俊吾

★???: 内海啓貴

☆Pt: 齋藤健

★???: 古賀瑠

★???: 前田陸

☆ベル: 橋本有一郎

☆ポーター: 今井稜

☆FC: 平牧仁

☆MB: 鎌苅健太

 


予想としてはあきよしはペルマネントの従業員、るいくんはハイタイドの人、陸くんは外の人なのではないかと考えております。

 


room3、かなり楽しみです。LikeAにハマったきっかけの2人はいませんが、それでも楽しみです。

r3から見る人は楽天で配信も買えます。是非是非。

 


 


 


少しでもキャラクターを知っていただいて魅力を感じていただければと思います。LikeAにハマるの、まだ遅くないですよ。

さあ、ようこそ、ホテルペルマネントへ!